日産自動車がグローバル本社(神奈川県横浜市)に「インフィニティラウンジ」を開設した。インフィニティといえば日産のプレミアムブランドであり、クルマは日本市場に導入されていないが、なぜ同社は日本に展示スペースをオープンしたのか。日本発売への布石かもしれないので、同社広報に確認してみた。

  • 日産の「インフィニティラウンジ」

    日産の「インフィニティラウンジ」に行ってみた

誰のため? 日本のインフィニティ展示スペース

インフィニティは日産がアメリカ、欧州、アジアなど世界的に展開しているプレミアムブランド。トヨタ自動車にとっての「レクサス」やホンダにとっての「アキュラ」などと似たような位置づけだが、この中で、普通に日本で買えるのはレクサスだけだ。

  • 日産の「インフィニティラウンジ」

    ラウンジに展示してあった「Qインスピレーションコンセプト」。インフィニティデザインの次のステップを表すコンセプトモデルだ

なぜ日産は、日本で購入するのが難しい(一部のディーラーでは輸入して売っているらしい)インフィニティを日本で展示するのか。同社広報によれば、インフィニティラウンジは「日本や海外からの訪問者、そして、インフィニティブランドに従事する従業員のためにオープンした」のだという。

その心はというと、「日本国内向けの販売は行っていないインフィニティだが、日産としては、(日本にいる)インフィニティブランドに従事する従業員に対し、海外で展開しているモデルを友人や家族と見ることができる機会を提供することは重要」と考えており、また、「日本で働く日産の従業員に、通常は日本で見ることができないラグジュアリーな製品(ブランド)を身近に感じることができる機会を提供することを目指した」のだそうだ。

  • 日産の「インフィニティラウンジ」

    隈研吾氏がデザインを手がけた上海モーターショー(2019年)のインフィニティ展示ブースから着想を得たという「インフィニティラウンジ」。ちなみに、ここ日産グローバル本社ギャラリーには年間約125万人(新型コロナウイルス感染拡大前)が来場するとのこと

というわけで、インフィニティが日本で買えるようになるわけではないようなのだが、日産が海外でどんな高級車を展開しているのかを知りたい方には、実車を見られる常設スペースが日本にできたのはいいニュースだろう。今は「Qインスピレーションコンセプト」とデザインスタディ「QX60 Monograph」の2台が見られるが、そのほかのモデルも今後、ここで展示する予定だといいう。

  • 日産の「インフィニティラウンジ」

    SUVのデザインスタディ「QX60 Monograph」