あらゆる業種でグローバル化が進み、ビジネスの世界でも英語の重要性はますます高まっています。採用や昇進の判断基準にTOEICのスコアが採用されるケースも増えており、社会人になって改めて英語を勉強している方も多いでしょう。

しかし、「なかなかTOEICのスコアが上がらない」と悩んでいる方も多いかと思います。そんな場合には、勉強法に問題があるのかもしれません。

本記事では、英語を効率的に学ぶためのノートの取り方・活用方法を紹介します。

  • 英語のノートをうまく使いこなして勉強を効率化させましょう

    英語のノートをうまく使いこなして勉強を効率化させましょう

英語のノートは使い分けがポイント!

英語の勉強にノートは欠かせませんが、すべて1冊にまとめているという方も多いのではないでしょうか?

一見すると1冊にまとめた方が効率的に学ぶことができそうなものですし、学生時代からそのようにノートをとっていた方もいらっしゃるでしょう。しかし、英語を効率的に勉強するためにはノートを使い分けることが重要です。

以下、ノートの使い分け方法を紹介します。

1冊目 : はじめての知識をまとめるノート(メモ用)

学生時代の板書のように、新しい知識をメモするためのノートです。このノートが英語学習の基本となりますので、新しい知識を逃すことなくしっかりとメモするようにしましょう。

2冊目 : 振り返り・実践用ノート(演習用・暗記用)

新たに得た知識や情報を定着させるためのノートです。こちらは、文法の理解を進めて、実際に文章を作ってみたり、単語などを暗記したりするためのノートとします。前述の「はじめての知識をまとめるノート」の情報をしっかりと整理し、身につけることを意識して使いましょう。

3冊目 : 自分のための専用テキストとしてのノート(知識の整理用)

自分のための専用テキストとしての役割を果たすノートです。文法や単語などを自分で理解しやすいようにまとめたものになります。もちろん、あとで学んだことを振り返るためのノートという意味合いもありますが、情報を自分でまとめてみることによって、より自分の知識として定着させやすくなります。

メモ用のノートと、演習や暗記用のノートを再確認しながらできるだけ丁寧にまとめるようにしましょう。また、1度作ったらそのままにするのではなく、定期的に読み直しながらアップデートしていくことも大切です。

  • 英語のノートは使い分けがポイント!

    うまくノートを使い分けて英語の勉強をより効率的にしましょう

ノートはカラーペンを使ってわかりやすく

カラーペンを使用するのも有効です。ここからは、カラーペンによって複数の色を使い分けるメリットや、具体的な方法についてご紹介します。

複数の色を使い分けるメリット

複数の色を使い分ける一番のメリットは、「視覚的にノートの内容をわかりやすく整理できる」点にあります。一目で重要なポイントを理解できるようになり、かつ色ごとに役割を持たせることによって、ノートをよりわかりやすく整理することも可能です。

それでは、具体的にどのように色を使い分けるとよいのでしょうか?

ポイント①「品詞」ごとの色分け

英語学習において大きな壁になってしまいがちなのが品詞への理解です。文法を理解していても、単語の品詞がわからなければどこに置けばいいのかわかりません。

そこで、単語を品詞によって色を分けてみましょう。少し手間に感じられるかもしれませんが、視覚的に品詞の違いを理解できるのは大きなポイントです。文章中の単語を品詞によって色分けすれば、文法の理解にも役立てることができます。

特に、英語学習の初期の段階で品詞を正しく理解できているのか否かは大きな差がつくポイントになりますので、英語に対して苦手意識を抱いている方や、過去に挫折した経験があるという方におすすめです。

ポイント②「基本情報」と「メモ」での色分け

基本情報とメモで色を分けるのも英語学習を効率化するためのポイントとなります。すべて同じ色だと、基本情報なのか、補足するためのメモなのかわからなくなってしまうケースもあります。色を分けることで、優先度の高い情報とそうではない情報をパッと見ただけで見分けられるようにしましょう。

ポイント③「苦手なポイント」の色分け

自分がいつも間違ってしまう部分や、なかなか覚えることができないポイントは、より重点的に再確認する必要があります。

そこで、色を変えて目立つようにするのが効果的です。実際に問題を解いてみて間違った部分をノートから探してマークするのも英語学習においてはとても効果的です。苦手な部分や間違ってしまった部分を蛍光ペンなどでマークするだけでも、より英語学習を効率化できます。

  • ノートはカラーペンを使ってわかりやすく

    色の使い分けで英語のノートの価値をさらに高めましょう

ノートはキレイにわかりやすく

ノートをせっかく作っても、あとで見返した時に理解できなかったり、使いにくかったりすれば意味がありません。

以下では、ノートをキレイにわかりやすくするためのポイントをご紹介します。

覚えるべきポイントは大きく目立つように

字の大きさを統一すると一見キレイに見えますが、大切なポイントがわかりにくくなってしまうデメリットもあります。覚えるべきポイントや重要な部分は大きく目立つように書くことを意識しましょう。

メモ用ノートでは復習すべきポイントをわかりやすく

メモ用ノートでは、あとで復習すべきポイントをわかりやすく書いておくようにしましょう。メモ用ノートは殴り書きのようになってしまいがちですが、しっかりと理解しなければならないポイントが後から振り返られないほどに崩れていると意味がありません。

不要な部分はあえて書かない

ノートを取るというと、「何もかもを書かなければならない」とイメージしてしまいがちです。結果として、英語のテキストなどをほぼ丸写しになってしまうという方も多いでしょう。

もちろん、暗記するために丸写しをすることは悪くありませんが、効率を考えるのであればすでに理解している部分や、さほど重要ではないと思われる部分はあえて書かないことも大切です。無駄な情報量を減らすことで、重要な部分がよりわかりやすくなることでしょう。

  • ノートはキレイにわかりやすく

    ノートをキレイにまとめることが英語をマスターするための第一歩です

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英語学習を効率化させるためには、ノートの取り方を工夫することが重要です。とはいえ、どのようにノートを作ればいいのかわからないという方は、今回ご紹介したポイントを参考にして英語のノートを作ってみてください。

英語の勉強をより効率化させ、英語力向上を目指しましょう。