2019年の調査によると、二人以上世帯(単身者ではない人)のうち貯蓄が1000万円以上ある人はなんと30.2%! ただし、60代や70代などの人も含まれているので、ここでは30代~50代の場合に絞ってお伝えします!

◆30代~50代の二人以上の世帯で、貯蓄1000万円以上の割合は?
一人暮らしの人で1000万円以上貯蓄がある人は、50代、60代も含めた場合、16%もいることがわかっています。

では、二人以上の世帯の場合はどうでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】」(2019年)によると、「二人以上の世帯」全体のうち、1000万円以上貯蓄がある人はなんと30.2%もいるという結果が出ています(ただしこの中には60代、70代の人も含まれています!)。

ここでは、30代、40代、50代の二人以上の世帯で、貯蓄が1000万円以上ある人の割合を、年収別に紹介します。

※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。データをもとに、筆者が再計算をしています。

◆「30代の二人以上世帯」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
・年収300万円未満……0%
・年収300~500万円未満……6.0%
・年収500~750万円未満……15.8%
・年収750~1000万円未満……23.0%
・年収1000~1200万円未満……58.3%
・年収1200万円以上……(全体の回答者10人未満のため除外)

一人暮らしの30代では、年収300~500万円未満の人で13.4%、年収500~750万円の人では27.3%が、1000万円以上貯蓄があると答えていましたが、二人以上の世帯になるとその割合が減っています。住宅関連費や子どもの費用などの支出が増えているケースが考えられます。

◆「40代の二人以上世帯」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
・年収300万円未満……4.8%
・年収300~500万円未満……8.7%
・年収500~750万円未満……22.0%
・年収750~1000万円未満……33.9%
・年収1000~1200万円未満……44.4%
・年収1200万円以上……73.8%

一人暮らしの40代では、年収300~500万円未満の人では19.9%、年収500~750万円未満の人では35.1%だったので、いずれも二人以上の世帯になるとその割合が減っています。30代と同様に、二人以上世帯では住宅関連費や教育費等の支出がかさむケースも考えられます。

◆「50代の二人以上世帯」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
・年収300万円未満……19.9%
・年収300~500万円未満……16.5%
・年収500~750万円未満……32.0%
・年収750~1000万円未満……58.8%
・年収1000~1200万円未満……57.1%
・年収1200万円以上……76.4%

やはり50代になると、40代の二人以上世帯の人に比べて、全体的に1000万円以上貯蓄がある割合が増えています。

ただし、年収が高ければ、必ずしも貯蓄が多くなるわけではありません。例えば、年収1200万円以上の世帯で、7割以上の人が「1000万円以上貯蓄がある」と答えていますが、逆にいうと「50代で年収1200万円以上でも、約3割の人は貯蓄が1000万円未満だ」ということです。

年収750~1000万円未満の世帯で1000万円以上貯蓄がある人は6割近くいるので、「年収と貯蓄が、必ずしも比例するわけではない」ということが、おわかりいただけるのではないでしょうか。

以上、二人以上の世帯で、貯蓄が1000万円以上ある人の割合を年収別にお伝えしました。ぜひ、ご自分の世代・年収の数値を参考にしてみてくださいね!

文=西山 美紀(マネーガイド)