片岡知子ががんのため10月20日夜に死去した。

本人と親族の意向により、葬儀はすでに近親者のみで執り行われたとのこと。彼女が作家として所属する音楽制作プロダクション、マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツはTwitterで「今日も明日もテレビをつければ彼女の曲が流れてきます。作曲家は自分を音楽に託して後世に遺すことができます。新たな楽曲を作ることはできなくなりましたが、これまで作った楽曲の数々をまたどこかで耳にして片岡の存在を感じていただけたら、とてもありがたいです」とコメントしている。

また彼女の夫であるグラフィックデザイナーの岡田崇は、自身のTwitterで「世の中がもう少し落ち着いた頃にお別れ会など出来ればと話しておりました」「51年という短い一生でしたが、素敵なメロディーやヘッポコ音楽を数多く生み出したワンアンドオンリーな音楽家でした。これからも彼女の音楽をたくさんの方々に聴き続けていただけたら、とても嬉しいです」とファンに向けてメッセージを送っている。

片岡は1993年結成のinstant cytronでボーカル&キーボードを担当。1995年にシングル「SEE FOR MILES」でメジャーデビューした。2000年代後半頃からはソロで作曲家としても活躍し、幼児向け番組「みいつけた!」をはじめとしたNHK Eテレの番組に多くの楽曲を提供した。