昨今、不正アクセスによる情報流失が後を絶ちません。企業においては、さまざまなセキュリティ対策を行う必要がありますが、そのなかの1つに「データベース暗号化」があります。今回はこのデータベース暗号化とはどのようなものなのか、さらに利点と注意すべきポイントを詳しくご紹介します。

データベース暗号化とは何か?

データベース暗号化とは、データを保護するためにデータを他の人には分からないように暗号に加工するというものです。顧客情報やプライバシーの保護が必要なデータは、暗号化して不正アクセスから守るという流れが一般的になっています。

ただしデータベースを暗号化しただけでは、不正アクセスを完全になくすことはできません。そのためアクセス制御とデータベース暗号化の両方を適用して情報を守る場合も多くなっています。

製品の人気ランキングを見る

※外部の資料請求サイト『ITトレンド』へ遷移します。

データベース暗号化の分類3つ

ここからは、データベース暗号化の分類を3つ紹介していきます。データベースの暗号化の方法は、どのような方法で暗号化するかによって安心度が変わります。大切な情報をデータベース化したい場合は、メリットとデメリットを知って使い分けてみることがおすすめです。

分類1:格納前

格納前は、データをしっかり守りたい時におすすめの暗号化の方法です。データベースは別のアプリケーションを利用して暗号化するため、アプリケーションがなければ暗号化を復元することは不可能です。

格納前のメリットは、データベースに確認しても暗号化したデータがあるだけという点です。アプリケーションがなければ暗号を解読できないためセキュリティを特に強化しておきたい情報におすすめです。

分類2:データベース機能

データベース暗号化は、データベース機能を活用できます。データを透過的に暗号化することができるため、比較的手軽に利用できます。データベース機能を活用する方法のメリットは、通常の問い合わせをするだけで暗号化を解除することができるという点です。

データベースの暗号化は大切ですが、頻繁に利用する情報の場合はデータベース機能を活用すれば暗号化から手早く復号できます。

分類3:ストレージ機能

3つ目に紹介する方法は、ストレージ機能です。ストレージ機能は、データだけでなくストレージを暗号化するというものです。ストレージにデータが書き込まれるとそのまま暗号化することができるため、手間がかかりません。さらにファイルシステムに読み込む時に自動で復号することが可能です。

便利なストレージ機能ですが、OSからみると暗号化されていないデータが見えてしまうので注意が必要でしょう。

データベース暗号化の利点4つ

ここからは、データベース暗号化の利点を4つ紹介します。データベースを暗号化した方がいいとは聞くけど、どのような利点があるのか疑問に感じる人は、ぜひ参考にしてみてください。

利点1:不正アクセス

データベース暗号化を利用すれば、不正アクセスに対応できます。近年不正アクセスが原因で信用をなくしてしまう企業が後を絶ちません。データは一度盗難されると、世間に流失してしまう可能性が高いものです。機密情報を守るためにもデータベース暗号化を活用することは常識になりつつあります。

万が一不正アクセスされたとしても、犯人は暗号化されていれば解読することができません。データベース暗号化を進めていれば、不正アクセスを対処する1つの手段となるでしょう。暗号化するかどうか迷うものは、全て暗号化するという方針を打ち出している企業も増えています。データベースにアクセスできる人はみなデータを抜き出す可能性があると考えて事前に対策しておくことが大切です。

利点2:ファイルの管理

データベース暗号化の利点の2つ目は、ファイルの管理ができるという点です。ファイルなどの持ち出しを管理できるため、管理者にとってはメリットが大きいでしょう。最近ではバックアップやデータファイル、ディスクの持ち出し対策は万全にしている場合が一般的です。しかしそれでも想定外のことは起こるため、データベース暗号化を上手く活用することをおすすめします。

利点3:紛失した場合のセキュリティ対策

データベース暗号化の利点の3つ目は、紛失した場合のセキュリティ対策になるというものです。万が一データを紛失した場合でも暗号化していれば、セキュリティ対策につながるでしょう。さらに複数の暗号鍵を利用して、データの破損や暗号鍵の破損に備えてよりセキュリティ対策を万全なものにすることもおすすめです。暗号化は、セキュリティ対策の基本と言えるでしょう。

利点4:処分するパソコンのセキュリティ対策

暗号化は、処分するパソコンのセキュリティ対策にもつながります。処分するパソコンからの情報が抜き取られるという事件も多いため、念のためにデータベースの暗号化をしておくといいでしょう。パソコンの処分を業者に依頼していたとしても、過去には初期化作業を行いデータ全ての消去作業が不完全だったという事例もあります。念のためにハードディスク内のデータは全て暗号化しておくとよいでしょう。

製品の人気ランキングを見る

※外部の資料請求サイト『ITトレンド』へ遷移します。

データベース暗号化を行う際気をつけるポイント5つ

ここからは、データベース暗号化をする際のポイントを5つ紹介していきます。

ポイント1:アルゴリズムの問題

まず注意する点は、アルゴリズムの問題です。データベースには、よく利用される暗号アルゴリズムが存在します。同じアルゴリズムであれば、鍵の長さが長くなるほど処理の負担が大きくなり性能に影響を与える可能性もあります。利用するアルゴリズムと鍵、そして性能についてよく理解してからデータベース暗号化をするようにしましょう。

ポイント2:解読の危険性

データベース暗号化は、暗号文が解読される危険性があります。万が一暗号鍵が流出するとデータを復号される可能性が高まります。暗号鍵の管理は面倒ですが、しっかりと行うようにしましょう。また暗号鍵自体を紛失してしまうと暗号を復号できなくなるため、データのバックアップを取るなど対策を取っておくことがよいでしょう。

ポイント3:作業時間

データベース暗号化を行う際気をつけるポイントは、作業時間です。暗号化の作業には、時間がかかります。作業には、場合によっては1日程度かかる場合もあります。通常の業務に支障をきたすこともあるため、注意してください。さらに暗号化レベルが強の文書は、開くのに時間がかかることもあります。すぐに使う情報の場合は少し手間に感じる可能性もあるでしょう。

ポイント4:データ復元

ポイントの4つ目は、データの復元です。データの復元ができない可能性もあるため、データベース暗号化は慎重に行う必要があります。暗号を解くための鍵はなくしたり、誤って削除しないようにしましょう。業者でも復元が難しいケースもあるため、注意が必要です。

ポイント5:パソコンへの負荷

データベース暗号化のポイントの5つ目は、パソコン全体のパフォーマンスが重くなる可能性があるという点です。処理速度への影響を考える場合は、製品を変えたり、暗号化ツールの見直しを行うとよいでしょう。さらにデータベース暗号化する製品を導入する際は、サポートがしっかりしているところを選ぶなど対策を取ることをおすすめします。料金や評判などから、どのサービスを利用するかを総合的に判断するといいでしょう。

データベース暗号化を活用しよう

データベース暗号化は、機密情報を取り扱う際は必ず利用する必要があります。デメリットもありますが、万が一データが流出してしまったことを考えるとデータベース暗号化を積極的に活用することをおすすめします。

初めての場合は、データベース暗号化の製品を取り扱っている業者とよく相談することが大切です。

製品の人気ランキングを見る

※外部の資料請求サイト『ITトレンド』へ遷移します。