近年、政治的発言も注目を集めているお笑い芸人のほんこん。「この国をより良い国にするために、僕はおかしなことはおかしいと遠慮なく発信していきます」と強い信念を持つほんこんに、政治的発言をする思いやニュースを見る上で大切なことなど、話を聞いた。

  • ほんこん

9月に刊行した『コロナと国防 ~ちょっと待て、こんな日本に誰がした!~ 』は、前著『日本のミカタ』同様、ほんこんが「ちょっと待て!」と日本が直面する課題に正論で議論を呼びかけるスタイルは健在で、今回はタイトルにあるように“コロナと国防”がメインテーマだ。

新型コロナウイルスの感染拡大の中、それと同じように広がっている国内のさまざまな問題に、ほんこんなりの視点で切り込み問題提起。具体的な対策が打てない政府と批判ばかりの野党をはじめ、“表現の自由”を掲げて不勉強な情報を拡散する芸能人など、その対象は広い。

ほんこん自身もSNSで政治に関する発信を積極的に行っており、言いたいことも山ほどあってさぞかし刊行したかったに違いないと思っていたら、「いや、『書きませんか?』って来たからですよ」と意外にも受け身の姿勢。「1冊目(『日本のミカタ』)の時もそうで、僕から本を書こうと言ったことはなく、頼まれたからです。自分から進んであれこれしたいタイプではないし、物事は頼まれた方がスムーズにまとまるものじゃないですか(笑)」と話す。

とはいえ、「書籍化は記録に残るからいいよね。偉そうやけど、これが教科書になって、みんなで危機管理ができたらええなあ」と野望は大きく、「この本はニュースの見方が変わりますよ。情報を自分の気持ちで全部を信じるなと。信じ込むのもええねんけど、疑った目で見たほうがいい。だから、この本も信じるなということなんです。自分で調べるということがいかに大切かということに気づいてくれたら僕はうれしい」とメッセージを投げかける。

情報をうのみにしたことで起こった象徴的な出来事の一例が、今年、主に芸能人の間で広がった、検察官の定年を65歳に引き上げる法改正案に対して抗議するハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」だったとほんこんは言う。「僕は芸能人も政治的発言をしたらよろしいと思っていますが、あれは違っていたから炎上するんですよ」と指摘し、「黒川検事総長のタグ付け騒動は、自分で調べてないから何の根拠もないわけじゃないですか。検察の人事は内閣がするんでしょ? 芸能人の発言は大いにけっこうやで。ただ、責任と根拠に基づいて言わなあかん。あんなもん、のせられているんですよ」と語る。