日本ユニシスは10月21日、特定地域の人流を可視化するサービス「トチカチ」の提供を開始すると発表した。

  • 「トチカチ」概要図

「トチカチ」は、ギックス社が情報提供するWebサービスで、全国約8万エリアの人流の情報を、時間・性別・年代などの属性ごとに、表やグラフで確認でき、ユーザーは500m四方の単位で対象地域を選択することが可能だ。また同サービスは、携帯電話の位置情報データをもとにしており、最短2時間前までの情報を見ることができる。

さらに、同社のAIを活用した顧客データ分析サービス「RinzaTarget」と同サービスを連携させることで、小売、不動産、商業施設など企業のマーケティング部門に対してターゲット顧客の選定や店舗運営業務の効率化を支援できるとしている。

  • 「RinzaTarget」概要図

「RinzaTarget」は、企業が所有する購買データやPOSデータなどを分析することで、潜在顧客や優良顧客の育成パターンを導出するサービス。プロモーション戦略の立案、分析環境および分析モデルの構築など、企業に必要とされる顧客データ分析プロセスをワンストップで支援する。

両サービスを組み合わせ、トチカチの人流データと RinzaTarget の顧客分析サービスを活用することで、リアルタイムな消費者の動きを基にしたターゲットの選定が可能となり、効果的な施策を打つための意思決定につながるとしている。

具体的な活用例として、小売・商業施設業界における「店舗周辺の行動特性に基づく時間別・ターゲット別のプロモーション、来店客数の見込みに基づく要員計画」や、不動産における「物件周辺が行動圏となる顧客属性にターゲットを絞ったプロモーション」、消費財メーカーにおける「店舗周辺の行動特性に基づく小売店舗への販促支援」などが挙げられる。