元衆議院議員・金子恵美「2人の思い出と不倫を天秤にかけたら…」夫・宮崎謙介の騒動を許したワケは?
アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。10月15日(木)の放送は、元衆議院議員・金子恵美さんが登場。先日発売された著書「許すチカラ」(集英社)について話してくれました。

左から金子恵美さん、坂本美雨



坂本:著書「許すチカラ」では、議員時代に感じた男社会で働くことの大変さも包み隠さずに綴られていますね。

金子:政治は男社会で、子育て支援や働く女性の育児と仕事の両立のフォローを政策として進めたくても、それを理解している女性議員がそもそも少ないと、意見が通らないことがいっぱいありました。特に地方議員は女性が少なく、当時まだ私は20代だったこともあって、「お嬢ちゃんはちょっと黙ってなさい」って言われたりもするわけですね(笑)。

坂本:悔しい!

金子:悔しいんですよ。そこで私は女性として、男性が気づけないところを言っていくしかないと、一つひとつを積み上げて結果を出していくしかないと思ってやっていましたけど、男性からは「女性のくせに」とか「(政務官のポジションに就けたのも)女性枠だからそういうポストが与えられるんだよね」とか、平気で言われたりするんですよ。

(中略)

金子:今は議員を離れましたけど、民間でも指導的な立場に就く優秀な女性がたくさんいらっしゃるので、そうした方の声が(政治に)届きやすくしたり、政界を目指す女性の懸け橋になりたいなと思っているんです。

坂本:政治の世界で戦い続けてきた方だから“続けてほしかった”とも思うんですけど、金子さんがそうした方々を送り出すことによって、分母が増えていくことになるんでしょうね。

(中略)

坂本:金子さんの著書「許すチカラ」の冒頭の一文を読ませていただきます。「どうしてあの不倫を許すことができたのか。夫・宮崎謙介の不倫騒動以降、私はこの言葉を何度聞いたことでしょう」と始まります。

宮崎謙介さんの不倫は、金子さんの出産前だったことや、宮崎さんが育休を取って「イクメンになる」と注目されていたことなど、いろいろな要素があってバッシングされたと思うんですけども、今も円満に結婚生活が続いていますね。

金子:本当に「なんで離婚しないんだ」「離婚しなければ選挙も応援しない」という方が多かったので、1つの側面だけを見て判断されて、“許す”という選択肢がないこと自体がおかしくないか? と思っていたんです。どっちがあってもおかしくない。

私の場合、夫が立ち直るときに苦悩する様子を見たり、今まで育ってきた家庭環境のなかで培われた私の価値観があったりしたからこそ、許すという考え方ができました。これはテレビの切り取られた情報でなく、本のなかで説明しないと納得していただけないなという実感を持っていたので、全部を赤裸々にさらけ出した上で「私は許しました」と書きました。

もちろん、許さない人も当然いますよね。どちらもあっていい。考え方は多様であっていいと思います。今の世のなかは1つのことでみなさんが徹底的に糾弾して、(バッシングされた人が)再起不能になるようなことって、いっぱいあるじゃないですか。私の経験だけじゃなくて、いろんな事象において許したり、失敗を受け入れてあげたりする寛容さを持った社会であってほしいなという思いも込めて、今回の本を書きました。

坂本:その「許すべき」「許さないべき」という善悪の価値観も、たった数年で変わったりするじゃないですか。もう少し前の時代の政治家の方が同じことをしたとしたら、そんなに言われなかったでしょうしね。

この本を読んだときに、(金子さんが宮崎さんを)「あっ、まだ好きなんだ」と、すごくシンプルなことを感じました。

金子:夫婦っていろいろで、外から見ただけじゃわからない当事者同士のことって、いっぱいありますよね。(宮崎さんは)女性から批判をされて当然のことをしたけど、それが宮崎謙介のすべてじゃなくて、私にしかわからない宮崎謙介もいます。結婚に至るまでの2人の思い出や私にしてくれたことと、不倫を天秤にかけたときに、2人の思い出のほうが大きかったから許すことができたし、きっと夫婦によっていろいろあるんじゃないかなと思いますよね。

坂本:金子さんは、宮崎さんが辞職されてからのその後の対応や、息子さんが生まれてからの変化を尊敬していらっしゃるんですね。

金子:そうですね。人は誰しも失敗をすると思うんですけど、そのときの対処・対応がすごく大事だと思います。宮崎があのときにすぐに謝罪をし、自分の非を認めて真摯に立ち直ろうとしている姿を見ていたら、変な話ですけど、やったことは悪いはずなのに、むしろ惚れ直したんですよね。

坂本:(笑)。

金子:吹き出した(笑)。

坂本:いや、ラブラブだなと思って(笑)。

10月21日(水)のゲストは、佐野元春さんです。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。お楽しみに!


<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/dear/