フジテレビ系の連続ドラマ枠「木曜劇場」通称“木10”(毎週木曜22:00~)。ここで平成に放送された全119作品のポスタービジュアルを展示する『フジテレビ平成木10ドラマ大ポスター展』が、あす17日から東京・台場の同局本社ビル5階・フジテレビギャラリーで開催される。これに先立ち16日、報道陣向けの内覧が行われた。

  • 若者たちのラブストーリーを描く“月9”に対し、“木10”は「大人の恋愛ドラマ」や「ミステリー作品」を多くラインナップするイメージだ。

    会場ではまず、全話平均視聴率(世帯、ビデオリサーチ調べ・関東地区)ベスト5作品がお出迎えするが、1位『眠れる森』(98年、平均25.2%)、2位『愛という名のもとに』(92年、24.7%)、3位『白い巨塔』(03~04年、23.9%)、4位『Dr.コトー診療所2006』(06年、22.3%)、5位『29歳のクリスマス』(94年、22.2%)と、やはりそのイメージを裏付ける作品が上位に並んでいる。

    亀山千広、大多亮、和田行、中江功、鈴木雅之というプロデューサー・監督陣の思い出話にも注目。

  • 記念すべき平成第1作は、渡辺謙『あなたが欲しい』(89年)。「男の逆襲。」というキャッチコピーが、一見タイトルに見えるほどド真ん中に大きく配置される斬新なデザインから、119作品をめぐる旅がスタートする。

  • 『愛という名のもとに』(92年)に出演した唐沢寿明は、その後も『イヴ~Santaclaus Dreaming~』『ラブコンプレックス』『白い巨塔』『小早川伸木の恋』『不毛地帯』と、木10ドラマの常連となっている。

  • 90年代ゾーン

  • 『甘い結婚』(木梨憲武)、『今夜、宇宙の片隅で』(石橋貴明)に、とんねるずがそれぞれ出演した98年。当時、21時台には『とんねるずのみなさんのおかげでした』が放送され、ファンはバラエティ・ドラマと続けて楽しんだ。

    『眠れる森』は、中山美穂とW主演の木村拓哉が端に立っているというミステリアスな構図だ。

  • 『美女か野獣』『ムコ殿2003』『Dr.コトー診療所』『白い巨塔』と豊作ぞろいの03年。『白い巨塔』は開局45周年記念ドラマとして、2クール放送。

  • 『離婚弁護士』(04年)で木10初主演となった天海祐希。その後、『BOSS』『GOLD』『BOSS(2ndシーズン)』『カエルの王女さま』『結婚しない』『Chef~三ツ星の給食~』など、多くの木10作品に出演している。

  • 平成最後の作品は『ストロベリーナイト・サーガ』(19年)。二階堂ふみ演じる姫川玲子と、亀梨和也演じる菊田和男の役名の1文字目の漢字を並べると「玲和」となって「令和」に非常に近いことから、関係者が沸き立ったそうだ。この前のクールは、『ストロベリーナイト』で主演した竹内結子さん主演の『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』。これが、竹内さん最後の連ドラ主演作となった。

  • 主題歌映像を放映するモニターも設置。出演者の若き日の姿や懐かしい東京の風景なども楽しめ、ずっと立ち止まってしまうコーナーだ。

  • 現在放送中の『ルパンの娘』グッズ販売も展開。さらに、出演者の直筆メッセージが展示されているので、会場で確認を。

各年代には、当時の出来事や流行したもの、流行語大賞の言葉も掲出。木10でも多くのヒット作をプロデュースしてきた大多亮常務は「『あの頃は楽しかった』『あの頃はつらかった』など、当時のご自身の思い出と作品を重ね合わせながら、全119作品の中から皆様の“マイ木10”を探して頂ければ幸いです」とメッセージを寄せている。

●『フジテレビ平成木10ドラマ大ポスター展』概要
・開催日時:2020年10月17日~2021年3月末(予定) ※月曜休館、月曜祝日の場合は翌日休館
 11:00~17:00(最終入場は16:30) ※途中、開催日時の変更の可能性あり
・開催場所:台場・フジテレビ本社ビル5階「フジテレビギャラリー」
・入場料:無料