Dropbox Japanは10月15日、クリエイティブワークフローの課題を解決するためのシンプルなソリューション、クリエイティブツールアドオンを発表した。具体的な機能は「ダウンロード品質のオプション」「大容量ファイルのプレビュー機能およびオーディオトラックセレクション」「メタデータ検索」「フレーム単位のコメント機能」「大容量ファイルの転送」の5つとなる。

ダウンロード品質のオプションは、4K・8K画質で配信されるプロジェクトに合わせ、最大容量のファイル形式に対応できるように機能をアップグレード。大容量ファイルを小さいサイズに変換することで(例:巨大な.MXF動画ファイルを小容量のH.264バージョンに変換するなど)、接続が遅い場合や時間、データ容量が限られている場合でもダウンロードできるようになる。

大容量ファイルのプレビュー機能およびオーディオトラックセレクションは、最大150GBまでの動画ファイルをDropboxでストリーミングしてプレビューでき、レビュアーが音声ファイルや動画ファイルのダウンロードが必要ないほか、ファイルが作成されたアプリケーションを持っていなくても、メディアファイルを多数のレビュアーと共有した上で共同作業ができるという。

また、動画に複数の異なる言語や音声トラックが必要な場合は、1つの動画で複数のトラックから選択し、ダウンロードせずに必要なプレビューが可能なことに加え、Dropbox内でステレオでトラックを表示して設定し、オーディオコンポーネントの有効/無効を切り替えることができる(オーディオトラックセレクション機能)。

  • 大容量ファイルのプレビュー機能のイメージ

    大容量ファイルのプレビュー機能のイメージ

メタデータ検索については、ファイル名を知らなくても探しているものを見つけることを可能としている。フレーム単位のコメント機能はDropbox内で直接動画のフレームに正確なコメントを付けることを可能とし、チームメンバー、クライアント、ベンダーにタグ付けしてコメントを通知することで、プロジェクトを円滑に進めることができ、QuickTime、MPEG-4、MXFなど、一般的に使用されている動画ファイル形式に対応している。

  • フレーム単位のコメント機能のイメージ

    フレーム単位のコメント機能のイメージ

大容量ファイルの転送に関しては、従来は100GBだった「Dropbox Transfer」が最大250GBまでのファイルを転送できるようになり、Dropboxの容量を使用せずにパスワードを付けて安全に送信できるため、ハードドライブを宅配便で送ることも、大容量のUSBメモリを発送する必要もなく、ファイルを開いたユーザーを確認できるため受信者はDropboxのアカウントがなくてもファイルにアクセスして閲覧することを可能としている。

大容量ファイルのプレビュー、フレーム単位のコメント、大容量ファイルの転送の各機能は10月16日から利用可能となり、そのほかのクリエイティブツールアドオン機能は今後数か月以内に提供が開始される。