トレンドマイクロは10月7日、大規模産業制御システム向けセキュリティソリューション「EdgeIPS Pro」の提供を2020年11月9日より開始すると発表した。

電力、ガス、水道などの重要インフラや工場・プラントなどの生産設備を制御する産業制御システムのスマート化は、サイバー攻撃のリスクを高める懸念があり、同社は、産業制御システムは情報系ネットワークとは異なる産業用ネットワークプロトコルを利用しているため、産業制御システム向けのセキュリティソリューションが必要だという。

同社は、従来から産業制御システム向けのセキュリティソリューションとして、産業用ネットワークに設置することで、配下に接続されている産業制御機器を、脆弱性を悪用する攻撃から防ぐIPS/IDS(仮想パッチ)機能、産業用ネットワークプロトコルの通信をプロトコル/機器/命令の種類で制御する機能を提供する産業用IPS「EdgeIPS」を提供している。

  • 「EdgeIPS Pro」の利用イメージ

今回新たに提供開始する「EdgeIPS Pro」は1台で48台以上の産業制御機器に対するサイバー攻撃を防ぐことが可能。

最新版では、システム管理者が把握していない産業制御機器が産業用ネットワークに接続された際にも、産業制御機器のIPアドレス、Macアドレス、OS、ベンダー名、シリアル番号などの資産管理情報を可視化する機能を提供することで、複雑化する大規模産業制御システムでも情報資産の棚卸ができる。

同ソリューションの提供価格は以下の通りである。

・初年度 302万5千円/台(税別)から(ハードウェア本体、ハードウェア保守、IOモジュール1セット、ライセンスを含む)
・ 次年度以降 110万円/台(税抜)から(年間ハードウェア保守、年間ライセンス)