地域の名産品・土産で旅行気分…「Oisix」が見据える“新しいマーケット“の可能性
放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。9月20日(日)の放送では、先週に続いてオイシックス・ラ・大地株式会社の代表取締役社長・高島宏平さんがリモート出演しました。



◆子どもが審査員!?
高須:商品開発はチームでおこなわれているのでしょうか?

高島:そうですね。商品開発の専門部署があります。例えばOisixには「Kit Oisix」というミールキット商品があるのですが、味のテストは相当な数をしていますね。1番厳しいテストは子ども向けの食品です。「コドモニター」という制度がありまして、5人ぐらいのお子さんに味のモニターとして(会社に)来ていただきます。お子さん向けに開発したメニューを食べてもらって、味にマルやバツを付けてもらいます。何の忖度も通用しない大変厳しい審査です(笑)。現在はコロナの影響で実施できていないですが。

高須:大人の舌だと“この味がヒットするだろうな”と思っても、子どもの評価だと全然違うことがあるってことですね。

高島:そうですね。あと、子どもの評価って場の流れがないんですよね(笑)。“好き”か“嫌い”かしかないんです。コドモニターを通じて、お子さんは味だけではなく、食感、サイズ、形などが非常に重要だということがわかってきました。研究を重ねた商品ですので、親御さんから「自分が作ったものよりもOisixさんのご飯をよく食べます。複雑な気分です」というお声もいただきますよ(笑)。

◆レストランの食材を自宅で楽しめるサービスを開始
高須:今後、計画されていることはありますか?

高島:いっぱいありますね。コロナ禍になってやったことですと、レストランの食材をご自宅にお届けする「Oisixおうちレストラン」というサービスがありまして、塚田農場さんや串カツ田中さんをはじめとした、外食店さんの食品をお届けする取り組みを始めました。

当時はレストランが開けられなかったので、支援も兼ねてやらせていただいていたのですが、レストランが再開してからもサービスは継続しています。それに、売り上げが伸びる一方なんですよ。

高須:そうなんですか!

高島:“おうちでレストランのメニューを食べる”ということは、実は元々ニーズがあったということなんですね。SNSを見ていると、食材を使ってレストランの料理を再現して本物と食べ比べたりしているんですよ。料理という家事すべてをレストランが担うわけではなくて、いいとこ取りをしながら料理を楽しんでいるわけです。

高須:なるほど。

高島:ですので、外食店さんとのお取り組みは、これからも継続的に行っていきたいと考えています。あと、小さいお子さんがいるご家庭から「このサービスのおかげで、自宅にいながらレストラン気分が味わえています」といったお声も頂戴しています。新しいマーケットの可能性を感じていますね。

高須:Oisixは、どのようなお客さんがターゲット層なのでしょうか?

高島:今の段階ですと、Oisixというブランドの利用者は30代から40代の方が中心です。ちなみに、らでぃっしゅぼーやのターゲット層は50代の料理好きの方で、大地を守る会は60代から70代の夫婦2人組を中心にしたターゲット層ですね。

高須:そうなんですか。ブランドによってターゲットの年齢層をわけているのですね。

◆自宅にいながら旅行気分を味わえる
高島:やりたいことはほかにもあるのですが、例えば地域の名産品を家にいながら楽しめるサービス。それが実現すれば、お客さんも旅行気分が味わえるのではないかと思うんですね。あとは、地域のお土産にも注目しています。旅行者が減少しているため、お土産が余っている現状があるんですよ。

高須:たしかに! 余ってしまいますよね。

高島:おうちレストランのサービスに加えて、おうちでトラベルのサービスを提供することで、お客様に旅行気分を家で味わっていただきたいです。

高須:なるほど。サブスク形式で“架空のキャラクターが名産品を送ってくれる”みたいなサービスがあったらうれしいなって思います。

高島:それもいいですね。

高須:東京以外の地方の方は、旅行はしてもお土産は買わない、みたいな方が多いらしいですね。地元に戻っても、会って渡すことができないから。

高島:あとは、旅行に行ったことを内緒にしたい方もいらっしゃると思います。

高須:そうそう、それもあるんですよね。だから、自分で食べるものだけを買っちゃう。架空のキャラクターが旅に行って、お土産を運んできてくれるみたいなサービスがあったら楽しそうだなあ。

高島:いいですね。“今月のバーチャル旅行はこれです”“今回の旅のお土産はこれです”みたいなイメージですよね。

高須:そうです。旅先で撮った写真も合わせて送られてきたりしてね。

高島:学校が休校になって余ってしまう牛乳を支援活動の一環でお届けしていたときは、生産者の動画を提供していましたね。“こういう酪農家の方たちが牛乳を作ってくれているんだな”と思って飲むと、やっぱり気持ちが変わってくるんですよね。

高須:そうですよね。バックボーンや生活が見えてくると、同じ飲み物でも新鮮な気持ちが生まれてきます。

<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/