ヤマト運輸、ECの利用を簡便に 置き配や新受け取りサービス

ヤマト運輸は今期、ECの利用がより簡便となるようなサービスの導入に取り組んでいる。6月24日にはEC事業者向け新配送商品「EAZY(イージー)」の提供を開始。11月からは、新たなEC商品の受け取りサービスを開始する。EC事業者、EC利用者の双方に向けた便利なサービスを提供することで、ECの持続的な成長を実現する「ECエコシステム」の構築を図っていく。

「EAZY」は通常の対面による荷物の受け取り以外に、非対面での受け取りニーズに対応した商品。玄関ドアの前や自転車のカゴなど、いわゆる置き配にも対応する。

「EAZY」は配達員が配達する直前まで、WEBサイトで受取場所を変更することが可能。急な用事や天気など、都合に合わせて受取場所を変更できる。

本来、10月開始を予定していたが、「新型コロナウイルスの影響でECの利用が非常に増えてきたため、4カ月前倒しで行った」(EC事業部事業戦略 商品開発担当 荒木英明課長)と言う。

今後は外部パートナーの「EAZY CREW(イージー クルー)」と連携し、高効率な配送システムを目指す。「宅急便」とは分けて、配達しやすい環境をデジタルでつなぐのが「EAZY」の特徴となっている。

英国のスタートアップ、Doddle Parcel Services Ltd(ドドル)と提携し、11月から開始するのが、新たなEC商品受け取りサービスだ。EC荷物の受け取り拠点となる店舗を新たに募集。ドドルが開発したシステムを店舗に導入し、サービスを開始する。

まず受け取りサービスから開始するが、「その先には返品の仕組みも乗せていって、スマホの端末にアプリを入れて受け取りや返品が簡単にできるようにする」(同)計画だ。

導入店舗は専用端末を設置するだけで早期にサービスを提供できる。店舗側はEC商品の受け取り場所となることで、受取人によるついで買いや集客効果が見込める。

次の構想としては、ユーザーが受取場所を選ぶときにクーポン券などを載せられるようにして、スーパーでお得に買い物ができるようにすることも計画している。

ヤマトでは国内におけるEC利用の増加によって、返品率も向上すると想定。こうした仮説をもとにドドルとの提携を締結し、システムの導入を決めた。


ヤマト運輸
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