JVCケンウッドと岩崎通信機は29日、両社の協業を発表、工場やプラント設備などの保守点検に向けたソリューションの提供を開始した。

エッジAIカメラ(同社資料より)

エッジAIカメラ(同社資料より)

工場やプラントに数多く設置されているメーターの巡回は従来、目視・手書きで確認することが多い。手間やミス軽減のため両社はそれぞれのソリューションを連携させて、これに挑む。

JVCケンウッドはビズライト・テクノロジーとともにRaspberry Pi活用のエッジAIカメラを開発、「EXensors(エクセンサーズ)」シリーズとして展開している(ニュースリリース)。

メーター自動読み取りシステム「計器読む像」公式サイト

メーター自動読み取りシステム「計器読む像」公式サイト

岩崎通信機は、市販のカメラとPCを用いてメーターの値を自動記録するソフト「計器読む像」を開発している。メーターの目視確認など自社の課題解決をヒントに作ったものだ。複数のメーターを周期的に読み取り、CSVなどで保存し、閾値を超えた場合にはアラートをメールに飛ばすということもできる。

協業する両社は、Windows版「計器読む像」をRaspberry Piに移植することでエッジAIカメラと連携させた。Windows版の基本機能を継承した上で、初期設定の簡易化や機能拡充を行っている。エッジAIカメラは116mm(W)×85mm(D)×36mm(H)、重量280gと小回りも利きそうだ。