文化放送で10月3日、映画『ミッドナイトスワン』(公開中)で主演を務めた草なぎ剛と内田英治監督らが本作の世界を語り合う特番『文化放送サタデープレミアム 映画「ミッドナイトスワン」SP』(18:00~)が放送される。

  • 内田英治監督と草なぎ剛

映画『ミッドナイトスワン』は、草なぎがショーパブで舞台に立つトランスジェンダーを演じた話題作。監督は『下衆の愛』『全裸監督』など意欲作を撮り続けてきた内田英治氏が務めた。

番組では、草なぎをはじめとして、内田監督、そして出演者たちが、撮影でのエピソードを語り合いながら『ミッドナイトスワン』の魅力に迫る。

このほど行われた番組収録では冒頭、『ミッドナイトスワン』の舞台挨拶を終えたばかりという草なぎが「僕も一応アイドルなもので舞台挨拶だと『キャー!』とか歓声が飛び交う状況に慣れてたんですけど、コロナの関係で今日は無音の中で登場しました。ただ、僕が笑い話をしてもシーンとなるのはいつものことだし、むしろ僕がスベっているのがわからないから、これはこれでよかったのかなと(笑)」と、笑いを交えながら振り返った。

その一方で、作品の世界観や演技についての話題では真剣なトークを展開。内田監督からの「最初は草なぎさんとめちゃめちゃディスカッションするぞと思って意気込んで撮影に入ったんですけど、見ているうちにディスカッションしないほうがいい方なんだなと思いました」という評価に草なぎは、「演技ってどうしても『やろう』としちゃうと、観ている人にも『次はこうなるのかな』とわかってしまって面白くなくなる部分があると思うんです。基本的にはその場で生み出すものがいいと思っているので、極力先のことをわかってない『無』の状態でいたいですね」と語る。

番組ではこのほかにも、内田監督と音楽を担当した渋谷慶一郎氏から語られるクリエイター視点での制作秘話など、『ミッドナイトスワン』の魅力をたっぷりと語り合った45分となっている。