パナソニックは、高級オーディオ・テクニクスブランドの一体型オーディオシステム「OTTAVA f SC-C70MK2」を10月23日に発売する。価格は税別10万円。カラーはシルバーとブラック。

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    OTTAVA f SC-C70MK2

従来機種「SC-C70」と同じく、本体上面にCDプレーヤーを備え、前面にスピーカーユニットを内蔵するといったオールインワンのコンセプトやデザインを継承。新開発のスピーカーユニットの採用や、ユニット前面に配置する音響レンズの最適化によって「明瞭でスケールの大きなサウンド」を追求し、さらなる音質の向上を図った。

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    本体上面にCDプレーヤーを装備

本体の内蔵マイクで再生音をチェックし、部屋の広さや置く場所に合わせて最適な音質に自動的に調整する「Space Tune Auto」機能も搭載。他にも、「Chromecast built-in」に対応するなどネットワークオーディオ機能を強化している。

本体色にオールブラックのカラーを追加し、2色展開とした。シルバーについても、新たにダークシルバーを配して質感を高めている。

2020年10月23日~2021年1月19日までにSC-C70MK2を購入して応募した人に、もれなくオーディオボードをプレゼントするキャンペーンを実施。応募締切は2021年1月29日17時。

アイシン高丘のオーディオブランド・TAOCと共同開発し、高剛性・高制振性を備えた本格的なオーディオボードで、TAOCが独自に開発した鋳鉄粉入りハニカムコアを、高密度のMDF材で挟んだ5層構造を採用。鋳鉄と音響効果の優れた木材を組み合わせ、低音が発する過大な振動を吸収するという。キャンペーンの詳細はテクニクスのWebサイトを参照のこと。

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    プレゼントキャンペーン品のオーディオボードの上にSC-C70MK2を乗せたところ

新スピーカーで音質向上、Chromecast built-inに新対応

従来機種と同じく、水平に回転するCDカバーのトップローディング型CDプレーヤーを採用。アルミトップパネルには各種操作用のアルミタッチキーを装備する。音の広がりを向上する音響レンズと間隔をそろえ、音質パーツとしての機能を持つ前面のルーバーデザインなど、機能性とインテリアと調和するデザインを継承した。

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    内部構造

SC-C70MK2用に新開発した2cm径ツイーターと8cmウーファーを前面に搭載し、音のレスポンスや解像感を高めた。具体的には、ツイーターはボイスコイルワイヤーの素材を銅線からCCAW(アルミ線に銅をコーティングした線材)に変更し、軽量化することで高音域の特性を改善。逆ドーム形状フィン構造の音響レンズの形状は、切り込み形状を最適化して、自然な音の広がりを向上させた。ウーファーはボイスコイルの軽量化に加え、振動板を剛性の高い素材に変更したという。

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    新開発の2cm径ツイーターは、ボイスコイルワイヤーの素材を変え、音響レンズの形状を最適化

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    新開発の8cmウーファーは、振動板を剛性の高い素材に変更

部屋や置き場所に合わせ、最適なサウンドに調整する「Space Tune」に新たに追加した「Space Tune Auto」は、内蔵マイクにより簡単な操作で自動調整するモード。テストトーンを再生して内蔵マイクで測定し、壁からの距離や反射の影響などを解析して自動的に音質調整を行う。

Ethernet端子と、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN機能(2.4GHz/5GHz対応)を搭載。ネットワーク再生機能としてChromecast built-inに新たに対応し、幅広い音楽ストリーミングサービスをサポート。SpotifyやDeezer、インターネットラジオの受信なども可能だ。AirPlay 2にも対応する。

そのほか、Bluetooth受信や、USBメモリーからの再生も可能。FM/AMラジオも搭載。音声入力としてアナログ入力と光デジタルを備える。

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    幅広い音楽コンテンツに対応

iOS/Androidアプリ「Technics Audio Center」は、デザインとUIを刷新。ナビゲーションバーを追加してメニューの内容と選択項目をわかりやすくしたほか、音楽ソースを音源の種類ごとに横一列に表示したり、音量バーに音量レベル表示を採用したりするなど、さらに使いやすくした。

アプリを使わずに本体のみで操作できるよう、お気に入りのインターネットラジオ局やUSB楽曲などを最大9個までプリセット登録できる機能も用意している。

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    デザインとUIを刷新したiOS/Androidアプリ「Technics Audio Center」

CDの音をハイレゾ音源に迫る音に拡張する「CDハイレゾ リ.マスター」に対応。また、ハイレゾ音源の音の情報を忠実に再現するためのフルデジタルアンプ「JENO Engine」を3基搭載。2基によるバイアンプ構成に加え、1基を設置状況による音質を最適化する「Space Tune Auto」用として3基の処理性能を駆使している。スピーカー負荷適応処理「LAPC」も搭載する。

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    付属のリモコン

出力はフロントが30W×2ch、サブウーファーが40W。本体サイズは450×280×143mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約8kg。リモコンなどが付属する。

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