声優アイドル22/7が3周年ライブを開催、秋元康作詞の新曲『半チャーハン』を披露しトレンド入り

デジタル声優アイドルプロジェクト「22/7(ナナブンノニジュウニ)」が、9月20日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、デビュー3周年を記念した『Anniversary Live 2020』を開催。そのライブレポートが届いた。

【写真】22/7の輝かしいステージの様子

「22/7(ナナブンノニジュウニ)」は、秋元康総合プロデュースのもと、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだ、応募総数10,325人から選ばれた少女たちによるデジタル声優アイドルプロジェクト。

『Anniversary Live 2020』は昼夜2公演とも同時配信が行われた。高い注目を集める彼女たちの〝今〟が凝縮した公演の詳細を記したライブレポートをここに公開する。



深緑のセーラーブレザーに身を包み、ひとり、またひとりと現れたメンバーたち。迎える拍手とカラフルなペンライトの灯り。重苦しい曇天を経て光差す晴天へとドラマチックに展開していく楽曲『Rain of lies』から、グループ仲を見せつける『不確かな青春』を披露し、夜公演の幕が開けた。

グループ加入後初の有人ライブとなる河瀬詩は、緊張の面持ちながらも1曲目から歌い出しを担う頼もしさを発揮し、また、活動復帰となる倉岡水巴と高辻麗は、元気いっぱいの挨拶で会場をさらに明るく盛り上げた。笑顔が弾けていた天城サリーも「このような時期なので、なお、感謝の気持ちを込めてパフォーマンスしていきます!」と、意気込みを語った。

2月に無観客ライブを開催した22/7だが、有人での単独ライブとなると実に昨年12月ぶりとなる。その間も彼女たちが時を止めることなくひたむきに進み続けていたことを証明した『空のエメラルド』。その身に宿す希望輝くパフォーマンスは、今だからこその意味合いを持って響いた。



今回のハイライトといえば、ファン投票により誕生したユニットの初お披露目。3組のインパクト大のグループ名および楽曲が、もともと個性の強いメンバーたちのポテンシャルを引き出す起爆剤となった。

まず「晴れた日のベンチ(倉岡水巴、高辻麗、海乃るり、武田愛奈)」が歌ったのは、中毒性のあるメロディに乗せてにぎやかなダンスとともに全力で繰り広げる『半チャーハン』。

会場では、さっそく腕で大きく半円を切る振りを真似するファンの姿が見られたが、なんと昼公演後にはキラーフレーズでもある曲名がSNSでトレンド入りしていたという報告も。22/7ではこれまでに歌ったことのない底抜けに明るいハッピーソングだ。

 続いて、その陽気なムードを一変させた「蛍光灯再生計画(河瀬詩、帆風千春、宮瀬玲奈、白沢かなえ)」の『タトゥー・ラブ』。しなやかな腰つきに艶のある目配せ、前方に突き出した人差し指をくるくると回す仕草の一つ一つにくすぐられる。

メンバーたちは、すっかりセクシータイプのキャラクターになりきっており、自己紹介から吐息混じり。「愛とは一時的な感情で蜃気楼のように儚いものだけど、それでも振り返らず一本道を歩いていく大人の愛の歌です」と楽曲を解説し、ユニット名を覚えるコツは早口言葉のように口にすることだと明かした。



続けて、「気の抜けたサイダー(涼花萌、西條和、天城サリー)」の「ソフトクリーム落としちゃった」。「フーワ、トルットゥ」と甘いハーモニーでしびれさせ、唯一無二のピュアネスを築き上げる。炭酸が苦手なため、ちょうどいいユニット名だったという涼花萌が人差し指を立てながら問いかけるセリフもキュート。

「ソフトクリームを落としちゃうなんて悲劇的なことが起きても、大好きなひとといたらしあわせ」と、可愛いだけではない楽曲の世界観をアピールした。

さらに、『ポニーテールは振り向かせない』を初披露。清涼感のある繊細な楽曲で、ステージ前方へと駆け寄るようにして放たれる切なくも爽やかな叫びは、まるで青春ドラマの1シーンを見ているようだった。

そして、疾走感あるクライマックスを締めくくる本編ラストナンバーは『風は吹いてるか?』。西條和は「何をするにも難しい世の中になっていますが、それでも、もがきうごけば、風は吹く。そんな気持ちを込めて歌わせてもらいます」と告げた。

アンコールでは、三四郎から届いたメッセージVTRが流れ、成長の軌跡が詰まったテレビ番組『22/7 計算中』のBlu-rayボックス発売を発表。最後に、あらためてリーダーの帆風千春が「ずっと応援してくださっているみなさまのおかげで迎えられた、デビュー3周年です」と、感謝を伝える。

短い言葉だが、そこには、TVアニメ『22/7』やアプリゲーム『22/7 音楽の時間』を通して、キャラクターと共に生きるという夢が実現するとともに、さまざまな荒波を越えてきた激動の一年間に馳せた思いがにじんでいた。

全16曲、1時間45分にわたるアニバーサリーライブは、さらなる躍進を予感させながら終演を迎えたのだった。


文責:キツカワトモ