「終活」は、死に近い高齢者が行うべきことですが、30代でも40代でも50代でも早すぎることはありません。人の命はいつエンディングを迎えるかわからないからです。では、どんなことをすればいいのでしょうか?

「終活」という言葉が定着してきました。終活とは、終わり(死)を迎えるための活動、ハッピーなエンディング(死)にするための準備をすることです。

そもそもは、死に近い高齢者が行うべきことですが、30代でも40代でも50代でも、すぐに始めても早すぎることはありません。人の命はいつエンディングを迎えるかわからないからです。では、どんなことをすればいいのでしょうか?

◆終活は想いを残すこととお金を残すこと
終活で何をすべきかの範囲は広いのですが、大きく、想いを残すこと、その想いを実現するためのお金を残すことに分けられます。想いを残すとは、自らの意思を伝えられなくなる死の前後をどうしたいかを、残される人に伝えることです。

これに該当する主な項目には、次のようなものがあります。

・終末期医療
余命宣告はして欲しいか、延命治療はどこまでして欲しいかなど

・介護・看取り
介護を受けたい場所、介護を頼みたい人、認知症になったときに誰に後見して欲しいかなど

・葬儀・お墓・法要
葬儀はどうして欲しいか、お墓の準備はしてあるのか、法要はどこまでして欲しいかなど

・持ち物の行方(形見分け)
誰に何を受け取って欲しいか、すべて捨てて欲しいなど

・お金の行方(相続)
法定相続分で分けて欲しい、誰にいくら受け取って欲しいなど

想いを実現するためのお金の用意は、時間がかかることなので(死亡・医療保障などの保険は別)、まずは、想いを残すことから始めましょう。

◆まずは自分の想いを書き残そう
想いを残すためのツールとして様々なエンディングノートが作られていますが、いざ書くとなると、なかなか書けないものです(筆者も書けませんでした)。

そこで、手書きでも、ワード・エクセルでもいいので、エンディングメモとして必要最低限のことだけを書き残してはいかがでしょう? 書く内容は、前述の項目を箇条書きするだけでかまいません。中でも、お金の行方は大切なので、次の項目をしっかりと書き足します。

財産の行方は法定相続以外で分けて欲しい場合は、遺言書も書いておきます。

・大切な書類の保管場所(保険証券、定期預金証書、不動産の権利証、年金手帳、健康保険証・介護保険証など)

・財産リスト(自分名義の不動産の所在地など)

・取引金融機関と金融商品リスト(ネット利用の場合は、IDとパスワードも)

・預金通帳・印鑑・カードの保管場所

・借金リスト(住宅ローン、その他の借り入れ)

・クレジットカードリスト

書いただけでは、完了しません。エンディングメモの内容までは伝える必要はありませんが、想いを実現してくれそうな親しい人に、どこに保管してあるかを伝えておきます。

そして、折をみて、エンディングノートをきちんと書くこと、ときどき見直して気持ちやリストなどに変更があったら書き直すことをおすすめします。

文=小川 千尋