ありがとうが紡ぐ家族の物語「子どもを迎える環境」

赤ちゃんを迎え入れる準備、でも我が家はなーんにも用意しませんでした。我が家のインテリアは比較的シンプルなほう。それぞれの独身時代からの愛用家具で構成されていて、旦那さんがチョイスしたものはとくにずっと使える良いものだったりする(余談ですが洋服もそう。良い素材でちゃんと縫製されたものは長く着ても良いくたばり方をしてくれる。これも旦那さんの教えです)。

以前のコラムにも書きましたが、赤ちゃんが眠るであろうベビーベッドぐらいは用意しました。とは言っても、私ときょうだいが育ったゆりかごのお古で、実家で物置に眠っていたものです。これならリビングになじむ、それが理由でした。

どうして何も準備しなかったのか。それは、本当に必要なものは実際に赤ちゃんとの生活が始まってみないと分からないから、というのが理由。家族が増えるって特別なことだけど、イコール生活が変わるとは頭の中で結びつきませんでした。「どうぞ、我が家へいらっしゃい」という思い。