かつて手放したハコスカをもう一度! 今度はあこがれだったGT-Xを購入|71年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.2

1971年9月に販売されたSUツインキャブレター仕様、L20型エンジンを搭載したKGC10スカイラインハードトップ2000GT‐X。

 最高出力は130psを誇り、グリルも変更されGTエンブレムは金色となった。

 1972年3月にはセダンも発売されたが、その年の9月にはC110スカイラインへとモデルチェンジ。非常に短命なグレードであったが、クルマ雑誌などでGT‐R以外のハコスカ写真が使用される場合は、このGT‐Xであったことが多く、その印象は強く残った。

 それだけが理由ではないが、GT‐XのグリルにモデファイしているGC10スカイラインも多い。

 取材させて頂いたオーナーの濱野 隆さんもGT‐Xの記憶を強く残している1人だ。
 もともとはGC10スカイライン2000GTに乗っていた濱野さん。当時新婚ほやほやだった彼は1年車検になったGTを維持することができず、泣く泣く手放すことに。

 いつかはまた乗ることができると信じていたが、なかなかその日はやってこなかった。

 そんな中、友人が510ブルーバードを購入。

 眠っていたスカイラインへの思いが再燃し、憧れだったGT‐Xを2009年に購入。

 もちろん40年前のクルマがすぐ乗りまわすことができるほど状態が良いわけがなく、そのままレストア作業に突入。もともと機械関係の仕事をしていることもあり、自宅の離れを利用し、自分の手でエンジンオーバーホールから足回り、パワーウインドーの修理まで行った。
 
 そして3年が経過し、見事にリファインされたGT‐Xは高いオリジナル性と美しい状態を両立させた素晴らしいクルマへと仕上がった。

 しかし、トランクルームだけは塗装もし直さず、そのままにしているという。「ここはオリジナルのままなので、このクルマの歴史を垣間見ることができる部分です。自分が納得できるところまで仕上げたら最後に手を入れようと思っています」と濱野さん。彼のクルマに対する愛情と、ここからさらに進化させる決意が感じられた。

オーバーフェンダーで寸断されることなくリアエンドへと流れるサーフラインなど、全ての画像を見る