行定勲、成田凌を主役に抜擢した思いを語る「ちゃんと欲がある俳優の1人。いい時期に成田と仕事ができた」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。9月14日(月)のお客様は、映画監督の行定勲さんと俳優の成田凌さん。行定さんが構想を練るオリジナル作品について、2人が想いを語り合います。
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(左から)成田凌さん、行定勲さん



◆成田凌、“焦り”の意味合いが変わってきた?

行定:映画「ニワトリスター」(原作・監督:かなた狼)は、やっぱり成田凌の1つの転換期にあるよね。あれはいい映画だった。

成田:そうですね。覚悟というか、「何でもどうぞ」という境地になりました。役作りに関してはクランクイン前に、例えば共演した井浦新さんと一緒に住むとか、がんで死ぬ役だからダイエットをしてみるとか……単純なことなんだけど、何かそういう自分を形づくるものとしては、1個そこで始まった感じはありますね。

(自分が演じる役に関して)何なんだろうって悩む時間がやっぱり1番の財産になっていて、あとは実行するだけという……難しいですけどね。

行定:でも欲深さとかも必要じゃない、やっぱり役者だから。いろいろなことをやって欲をかいて「こういうことをしたいとか、ああいうことをしたい」って思うのは、それを選択する監督なり他者がいるわけだけど、成田は今、ちゃんと欲がある俳優の1人だなと思っていて。いい時期に俺は成田と仕事ができたなって思っているけどね。

成田:うれしいです。本当に最近思うのは、“焦り”っていうこと、自分のなかの概念が変わっていったというか。単純に、「やばい、売れなきゃ」みたいな気持ちが最初はあって。自分は(俳優としてのキャリアが同年代の俳優の)みんなよりも出遅れたスタートだったなって思っていました。だから「みんなに追いつかなきゃ」という焦りがあったんですけど、最近はそういう気持ちがなくなって、単純に(亡くなって)目の前からいなくなる人が多すぎて「やばい、早く出会わなきゃ」ということへの“焦り”になってきているので。だから、仕事をしても、しても、し足りない、という気持ちで、今やっているんです。

◆行定勲、成田凌にオリジナル新作への出演を生オファー!?

成田:行定さんってそういう感情はあるんですか?「あと死ぬまでに何本撮らなきゃ」、とか「何本撮りたいな、こんな映画を撮りたいな」みたいな。

行定:そうねぇ。自分が本当に撮りたくて書き溜めているものや企画は、まだ完成させていないわけだけど、どんどん溜まっていく一方なのよ。

で、どっちかというと優先するのは、他者がどうしてもやりたいというもののほうがなぜか優先されていくのね。結局、人とのかかわりのなかで作品が作られていくから。

成田:そうなんですね。

行定:例えば、自分はこの役をやりたいんだっていうものがあったとしても、人からこの役もやってほしいって言われたときに、「そうか、じゃあまずこっちをやって、次に自分がやりたい役だな」って、あと回しになるじゃない? それと同じなんだけど、自分のやりたかったことをそろそろやらないとね。

成田:うわぁ。楽しみですね、それ!

行定:そんなことを思っていたらコロナになっちゃって……。でもここからは、低予算かもしれないけど、自分のやりたいオリジナル作品になっていくんじゃないかな。なるべく正直に自分の欲望を優先させた映画を、人になんと言われようと作りたい。今までとは違うものを今、脚本に起こしていたりね。

成田:行定さんのオリジナル、気になるなぁ。

行定:やってよ。

成田:やらせてくださいよ! 本当に。

行定:今、言ったよね? 忙しいのに。でもフットワークいいからね、成田君って。

成田:僕は、本当にフットワークがいいですよ!

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来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……

9月21日(月・祝)倖田來未さん×ジャングルポケット・斉藤慎二さん
9月22日(火・祝)桜田通さん×土屋太鳳さん
9月23日(水)市野瀬瞳さん×チュートリアル・徳井義実さん
9月24日(木)鴻上尚史さん×ウエンツ瑛士さん
がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/