[写真]=兼子愼一郎
◆■大分トリニータ 大胆な選手起用が見事に的中。さらに白星を重ねられるか

【プラス材料】
 アウェイ2連戦で2連勝。水曜日に行われた第24節のFC東京戦は、前節のベガルタ仙台戦から先発メンバーを7人変更しながら3得点を挙げている。膝の故障で開幕戦以来の出場となったMF野村直輝は、後半途中から出場して1ゴール・1アシストと上々の再スタートを切った。仙台戦のFW知念慶に続き、途中出場の選手が結果を出すことでチームに勢いをもたらし、全体の雰囲気が良い。

 思いきったターンオーバーがハマっている。新加入選手もようやく片野坂知宏監督のサッカーにフィットし、メンバーを入れ替えることでチーム内の競争意識が芽生え、活性化している。何より勝つことで成功体験を積み重ね、選手たち自身に自信がうかがえる。

【マイナス材料】
 水曜日のFC東京戦は懸念材料であったセットプレーから失点。高さのある選手が少ないためソーンディフェンスとしているが、飛び込んでくる相手や責任の所存が明確にできていない印象。今季はセットプレーからの失点が続いており、早急な対応が必要だ。

 どのポジションも2名以上がスタメンの座を争っているが、センターバックのDF鈴木義宜は替えの効かない選手として今季もフル出場が続いている。例年以上に連戦が続いているため、疲労の蓄積が不安材料。キャプテンで、精神面のストレスも他の選手に比べてあり、心身ともに疲弊すれば大きな穴が開くことになりかねない。

 今節の対戦相手となる横浜FCは1週間の試合間隔があったが、大分はアウェイ2連戦を終えたうえで中3日での試合。コンディション調整が難しい。

文:totoONE編集部

◆■横浜FC 上位チーム撃破の勢いを継続してトップ10返り咲きへ

【プラス材料】
 前節の名古屋グランパス戦は先制を許しながらも逆転。1度は同点に追いつかれるが、再度突き放すという打ち合いを制し、連敗を「3」で止めると同時に上位陣相手から価値ある勝ち点3を奪った。53歳のFW三浦知良がリーグ戦で今季初めてメンバー入りしたことでチームの雰囲気も盛り上がり、一体感が感じられた。

 また、ここまで負傷やコンディション不良などで出番の少なかったMF齋藤功佑、DF田代真一、FW瀬沼優司といった選手が得点に絡んで勝利に貢献。ケガ人が多く、苦しい台所事情の中でチャンスをもらった選手が好パフォーマンスを見せたことでチームの士気は高まった。

 16試合を終えた時点で、前回J1を戦った2007年に挙げた4勝を超える5勝を記録。クラブ史上最多の勝利数をマークしており、ここからはさらなる歴史の更新に挑んでいくこととなる。

【マイナス材料】
 前節の名古屋戦の2失点目はゴールキックを自陣からつなごうとしたところでペナルティエリア内でミスが起こり、それが失点に直結。“ボールを大事に”というコンセプトのもとでやっている今のサッカーをするうえでは避けて通れないミスだが、繰り返してはいけないミスでもあるだけに改善や修正は必要である。

 ここ5試合のうち3試合で先制を許し、前半での失点となると全試合に及ぶ。攻撃の形は出来上がりつつあり、バリエーションも増えてきているだけに、先に失点することや前半での失点を避けることで勝率がグッと上がるはずだ。

 ここからの3試合は中2日でのアウェイ3連戦。コンディション調整やチームとしての修正になかなか時間を取れないことが予想されるので、チーム全体で乗りきりたい。

文:totoONE編集部