[写真]=清原茂樹、金田慎平
◆■浦和レッズ 打ち合い覚悟で臨む一戦。数少ないチャンスを仕留めきれるか

【プラス材料】
 今季のリーグ戦も折り返し地点を迎え、首位を独走する川崎フロンターレを迎え撃つ。その対戦を前に、攻守ともに客観的なデータで上回っている部分を見出すことは難しい。

 一方で、前節の北海道コンサドーレ札幌戦でかなりの時間帯でボール保持を許しながら4-3と勝利を収めたように、数少ないチャンスを精度高く決める部分はチームの長所として見ていいだろう。また、FW杉本健勇が2ゴールを挙げ、今季リーグ戦での初得点を記録したこともプラス材料だ。

 マイボールの時間が長くなる展開は予想できないが、それは今季の戦いの中で慣れている部分でもあるはず。粘り強く守りながら、一発のチャンスを虎視眈々と狙っていきたい。

【マイナス材料】
 前節の札幌戦がそうであったように、一度自陣に押し込まれてしまうとマイボールを安定させられずに波状攻撃を受ける傾向がある。試合後にDF槙野智章もその点について言及したように、いかに質実剛健なスタイルを模索するにしても、川崎Fと比較すれば質の差は明確に存在する。

 ここまでの16試合で28失点は1試合平均1.75点という数値であり、決して少ないものではない。そこに17試合で52得点と1試合平均3点超えの攻撃力を誇る川崎Fを迎えた時に、無失点でゲームを終えることはイメージしにくい。1~2点は奪われることを覚悟したうえで、それ以上にゴールを奪うことを考えるべき試合になりそうだ。

 攻守両面にチーム力・完成度の差があることを受け入れたうえで、それでもどうやって勝利に近づくかを模索することになるだろう。

文:totoONE編集部

◆■川崎フロンターレ 他を圧倒する攻撃力は今なお健在。失点癖が直れば死角なし

【プラス材料】
 前節はサンフレッチェ広島に5-1で圧勝。総得点はすでに50点を超えた。異常とも言える数値を叩き出してリーグ戦折り返しを迎えている。

 連戦の中でもチームが好調を維持できた理由は、激しいポジション争いにあった。ここ数試合、左ウイングで出場機会が増えているMF齋藤学が振り返る。「ちょっとでも気の抜けたプレーをすると、代わりの選手が出てくる可能性がある。今までの自分の経験もそうだし、Jリーグ全体を見ても、全ポジションで競争があるというのは、あまりないことだと思う」。実際、前節は先発出場の機会が減り始めていたMF田中碧が2得点、センターバックとしては3番手に位置するMF山村和也が1得点と、それぞれ勝利に貢献。今節は誰がピッチに立って、どう勝つのか。そこが注目となる。

【マイナス材料】
 リーグ戦17試合を消化して勝ち点は「44」。本来であれば独走状態のはずだが、2位のセレッソ大阪との勝ち点差は「5」しかない。負けられない緊張感は続いている。

 得点力には文句のつけようがないが、あえて課題を指摘するならば、失点癖があるのはチームとしての改善すべき点だろうか。第14節の横浜F・マリノス戦と第15節のヴィッセル神戸戦はそれぞれリードを許す展開に持ち込まれており、前節の広島戦は5点目を奪った後に相手の反撃を食らって完封を逃した。今節に向けて「浦和レッズにはレオナルドという中心選手がいる。そこは注意しないといけない」と、DFジェジエウは警戒を口にする。好調なFW杉本健勇の対応も含めて、川崎フロンターレ守備陣としては完封で自信をつけたいところだ。

文:いしかわごう