パナソニックのビューティー家電といえば、自宅で高品質なセルフケアができると定評があります。ビューティー家電のなかで人気が高いのは、ヘアドライヤーとスチーマーの2ジャンル。パナソニックはメディア向けのオンラインセミナーを開催し、ヘアドライヤーとスチーマーのフラッグシップ新モデルを解説しました。製品は11月上旬発売予定のスチーマー ナノケア「EH-SA0B」、10月上旬発売予定のヘアドライヤー ナノケア「EH-NA0E」です。

  • パナソニックビューティーの製品群。最奥中央にあるのが、新製品のスチーマー ナノケア「EH-SA0B」。右側にあるヘアドライヤーが、ヘアドライヤー ナノケア「EH-NA0E」

スチーマーはデザインを6年ぶりに刷新、化粧水のミスト化を実現

パナソニックのスチーマーは、ナノサイズの温スチームをたっぷりと肌に吹き付け、保湿やクレンジングのサポートをしてくれる美容家電です。乾燥を防いで肌のキメを整えたり、毛穴が目立ちにくくなったりと、肌状態を改善してくれます。化粧前に使えば化粧崩れしにくくなるなど、さまざまな効果が期待できます。

筆者も旧モデルを自腹で買って利用していますが、一日使うだけでも肌がモチモチ。このように効果がわかりやすいため、とくに女性から人気の美容家電なのです。フラッグシップモデルは温スチームだけでなく、冷ミストを吹き付ける機能も搭載しているので、より高い効果を期待するユーザーから支持されています。今回発表されたスチーマー ナノケア「EH-SA0B」も、パナソニックのスチーマー製品として2020年のフラッグシップモデルになります。

  • スチーマー ナノケア「EH-SA0B」はオープン価格で、推定市場価格は52000円前後(税別)。新モデルは6年ぶりに本体デザインを刷新。凹凸の少ないシンプルな本体、カラーも落ち着いたゴールド調になりました

新モデル「EH-SA0B」の大きな特徴は、冷ミストの代わりに手持ちの化粧水をミスト化して噴霧する「化粧水ミスト」機能です。

EH-SA0Bの背面には、温スチーム用の給水タンク(満容量約190mL)があります。この構造は従来モデルと同じです。新モデルのEH-SA0Bは上部のフタを開けると温スチーム噴出口が2つあり、その間に冷ミストタンク(満容量約10mL)をセットすることで、温スチームと冷ミストをタイミングよく吹き付ける「クリア肌コース」や「ハリ/弾力コース」といった自動コースを利用できるようになりました。

さらに、この冷ミストタンクを「化粧ミストタンク(満容量約3mL)」に付け替えることで、手持ちの化粧水を細かなミスト状にして肌に吹き付ける仕組みです。

化粧水をミスト状にするメリットは、第一に化粧水の塗りムラを減らせること。セミナーでは、化粧水2mlをミスト状にして噴霧した場合と、手で塗った場合、コットンを使って塗った場合を比較するデモがありましたが、塗りムラにかなりの違いがあるのがわかります。また、コットンで塗ると肌に摩擦の刺激が加わりますが、ミスト噴霧なら余計な刺激もありません。

  • 「手で塗るよりも塗りムラが少ない」といわれるコットン塗布と、スチーマー(化粧水のミスト噴射)を使った化粧水の塗りムラ比較。並べてみると、ミストの塗りムラが少ないことがよくわかりますね

もうひとつのメリットは、化粧水が肌に浸透しやすいこと。たとえば、12分の温スチームコースのあとに化粧水ミストを噴霧すると、スチームの水分でふっくらとした肌に微細な化粧水ミストがなじんで、保湿成分が角質層まで浸透しやすくなるそうです。パナソニックによると、化粧水を単に手塗りするより、角質層への保湿成分浸透率が約15%アップするんだとか。

  • 緑色に見えるのが化粧分の保湿成分。右の温スチーム+化粧水ミストのほうが、肌の奥まで緑色が染みこんでいます

このほか、化粧水を塗る作業をスチーマーのコースに加えることで、肌ケアを自動化させられるのも便利なポイントです。

筆者が一番気に入ったのは、化粧水ミストに手持ちの化粧水が利用できるところ。化粧水は製品によって粘度が変わるため、スチーマーのような製品は専用化粧水のみという場合が多いのですが、「化粧水を選ばない」のは大きな魅力! ちなみに、EH-SA0Bがどんな化粧水でも利用できるのは、ベンチュリ―方式を採用しているから。これは、ミストノズル内で経路を絞って流速を高めて、負圧によって化粧水を吸い上げる方式。粘度が一定以上高い化粧水だと、ミストの粒子が少し大きくなることもあるそうです。

ダメージケア効率をアップしてヘアカラーをした髪の退色を防ぐドライヤー

もうひとつの新製品は、ヘアドライヤー ナノケア「EH-NA0E」。こちらもパナソニックのヘアドライヤーとしてフラッグシップモデルになります。

  • ヘアドライヤー ナノケア「EH-NA0E」はオープン価格。推定市場価格は30,000円前後(税別)。カラーは左からネイビー、コーラルピンク、グレージュの3色

パナソニックのヘアドライヤー上位機種は、ナノイーやミネラルマイナスイオンを髪に吹き付けて、髪の保湿やキューティクルをケアできるのが特徴。フラッグシップモデルはナノイー放出量の多さで他モデルと差別化しており、2019年モデルからは水分発生量が従来の18倍になりました。ナノサイズの水分が髪のキューティクルの間から浸透することで、髪の水分増加量は従来ナノイーの1.9倍になるそうです。

  • 2019年モデルから、ナノイー発生デバイスの構造をリニューアル。髪に浸透する水分量が従来の約1.9倍に増えました

気を付けたいのはドライヤーの使い方。パナソニックが調査したところによると、ユーザーの多くはドライヤーの吹き出し口を左右に振りながら髪を乾かします。この「ノズルを振る」という動きによって、髪にうるおいを与えるナノイーやミネラル風の10%ほどが、髪に当たらず飛び散ってしまうそうです。そこで今回の新製品では、このナノイー&ミネラルマイナスイオンの吹き出し口を従来より内向きになるように配置。ノズルを振っても、ほとんどのイオン成分が髪にしっかりと当たるようになったといいます。

  • ナノイーとミネラルマイナスイオンが内向きに吹き出すようにすることで、ノズルを振ってもイオンがしっかりと髪に付着します

これらのイオンがキューティクルの密着性を高めることで、髪のつやアップやうねりの解消などさまざまな効果が期待できます。EH-NA0Eで乾かした髪は、ヘアカラーの髪色が長持ちしやすいのも特徴だそうです。セミナーでは、髪を洗ってドライヤーで乾かしてブラッシング……という一連の作業を15回繰り返したデモンストレーションがありました。しっかりとナノイーとミネラルマイナスイオンを当てた髪は、ほとんど退色していないのが確認できました。

  • 髪モデルを使って、シャンプー、ドライヤー、ブラッシングを15回繰り返すデモンストレーション。ナノイーとミネラルマイナスイオンを使用していない髪は、赤茶けた色に退色しています

今回のビューティー新製品セミナー、やはり注目したいのはスチーマーの化粧水ミスト機能。これまでは難しかった「スチーマーから手持ちの化粧水を噴霧する」機能は画期的です。

本体カラーとデザインの変更も見どころのひとつ。スチーマーは6年ぶりにデザインが大きく刷新され、ピンクの差し色が目立っていたカラーリングは、白とゴールド調で全体的に落ち着いた色味に。カタチも箱形に近いシンプルさで、どこに置いても悪目立ちしません。2019年まではビビッドなピンクが中心だったドライヤーは、ネイビー色をラインナップ。スチーマーもドライヤーも、男性でも違和感なく使いやすいデザインやカラーになった印象です。