2018年に引退した歌手・安室奈美恵さんのレガシーとなるイベント『WE (ラブ) NAMIE ONLINE HANABI SHOW supported by セブン-イレブン』が16日、12時間以上にわたってオンラインの生配信で開催された。

  • (左から)イモトアヤコ、近藤春菜、中澤佑二

これは、日本テレビが企画制作し、セブン-イレブン・ジャパンと沖縄タイムス社が過去2年にわたり共同イベントとして開催してきたが、新型コロナウイルスの影響で、今年はリアルイベントを断念。そこで、朝11時から12時間の大型特番を、インターネット生配信で実施した。

イベントは4部構成で、11時から20時までは、デビューから引退までの25年間をMUSIC VIDEOで振り返り、年代順に約100曲を一挙配信。

第2部からは、バーチャル空間に設置された「WE LOVE NAMIE DOME」から、元テレビ東京のフリーアナウンサー・鷲見玲奈を司会に、安室さんを愛してやまないイモトアヤコ、中澤佑二(元サッカー日本代表)、近藤春菜(ハリセンボン)が、ゲストで集結。それぞれが常に興奮状態で、思い出のトークを繰り広げた。

別会場では、安室さんのライブのバックダンサーたちが、ファンたちと「オンライン飲み会」を開催。そこから、スタジオのゲストに「Showtime」の振り付けレッスンをリモートで行ったが、いざ実践してみると全く体が追いつかない3人。息を切らしながら「これをライブで2時間半も!?」「しかも歌いながら!」「ヒールも履いてますよ!」と驚くばかりだ。

中澤はロケにも飛び出し、スタイリスト兼衣装デザイナーの野田晶さんと対面して、やはり大興奮。実物の衣装がスタジオに登場すると、近藤は「これはヤバいやつだって!」と喜びが焦りに変わり、イモトは「ここに(安室さんが)いるのが見えます!」と目を潤ませた。

そして、『世界の果てまでイッテQ!』の台湾ロケで、安室さんがイモトの前にサプライズ登場したあの名シーンを鑑賞し、近藤は「すごく愛にあふれたVTRですよね」としみじみ。イモトはこのロケ後に、またもや安室さんからのサプライズで、ホテルの部屋にケーキのプレゼントがあったことを明かし、「正真正銘の世界で一番おいしいケーキでした」と振り返った。

第3部は、引退を飾った沖縄ラストライブを鑑賞。2年前のあの日(9月16日)、何をしていたかを聞かれると、中澤は「泣く泣く家で…」と打ち明け、近藤とイモトは、ライブのチケットは取れなかったものの、現地に行って“音漏れ”を聴いていたそうだ。

ラストライブの名場面が次々に流れる中、「Do It For Love」では、サビに入ると自然と拳を突き上げるスタジオメンバーたち。また、コラボアーティストとしてあのライブに出演したDOUBLE・TAKAKOから安室さんへの感謝の手紙が紹介され、ファンだけでなく、アーティストたちにも大きな影響を与えていたことが伝わってきた。

そして最後の第4部は、実際の花火映像と安室ライブビジョンをCG編集した“花火ライブエンタテイメントショー”。まるでライブ会場に花火が上がっているかのような圧巻の映像コラボレーションが展開されたが、出演者たちをさらに驚かせたのが、「VR MODE」だ。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、まるで現地で鑑賞している感覚になり、「めちゃくちゃいいです!」(近藤)、「最高でしたね!」(イモト)と、興奮は最高潮に達した。

この花火の中には、子供たちのプログラミングによって打ち上げられたものも。ドラマ『母になる』のテーマ曲である「Just You and I」に乗せて打ち上がった花火は、子供たちが母親への感謝の思いを込めたもので、イモトは「いろんな人の思いが詰まっていて、今まで見た花火で一番温かい花火でした」と感想を語った。

ラストは、新型コロナウイルスと最前線で闘う医療従事者の人たち(=Hero)へ感謝とエールを込めた「Hero」。近藤は「本当にピッタリの曲だと思います」、中澤は「スポーツ界もこうして支えてくれる方がいるからこそ、試合が開催できているので、改めて感謝したいです」、イモトは「最前線で闘っている人たちの姿は、本当に“Hero”だと思います。その姿は、安室さんにも届いていると思います」と最後の花火を見届け、半日に及ぶイベントは幕を下ろした。

このオンラインイベントは、きょう17日17時から27日23時59分まで、見逃し配信を実施。チケットの販売期間は、26日23時59分までとなっている。オリジナルTシャツが付いて、価格は3,850円、「VR MODE」は4,400円(いずれも税込)。購入済のユーザーは無料で見ることができる。