女優の石原さとみが主演するフジテレビ系ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(毎週木曜22:00~)では、24日放送の最終話に、女優の土村芳、朝加真由美、入山法子、伊勢志摩がゲスト出演する。

  • (左から)土村芳、朝加真由美、入山法子、伊勢志摩=フジテレビ提供

土村は、てんかんの持病がある妊婦・向坂千歳を、朝加は千歳の出産を心配する母・向坂世津子を演じる。入山は、子宮頚(けいかん)長の短縮で入院している妊婦・星名優を、伊勢は助産師の木下佳純を演じる。

最終回は、千歳と星名の2人の妊婦の物語が描かれる。千歳は妊娠35週目の妊婦。母の世津子と2人暮らしだが、世津子はてんかんの持病がある千歳の出産について「普通の妊婦とはちがうんだから」と心配。千歳が毎日てんかんの薬を飲んでいるかを念入りに確認する。そんな世津子の心配をよそに、千歳はこっそりてんかんの薬を捨てていた。なぜ千歳は薬を飲まずに捨てるのか、そこには千歳の世津子に対する幼少期からのある思いがあった。

一方、星名は千歳と同じ部屋に入院し、千歳が薬を捨てていることを唯一知る人物。薬が及ぼす胎児への影響は妊婦の2人にとって最も不安な要素のひとつだ。自身が抱える病気と向き合いながら、ついに出産の日を迎えることになるが…。

また、第1話で萬津総合病院の産婦人科に研修医として来ていた道場健太郎(前原滉)が、再び登場。今回は研修医としてではなく、別の形で登場する。

ゲスト4人のコメントは、以下のとおり。

●土村芳
人から言われたことや自分の願望が、いつの間にか言葉の呪縛となって自分を苦しめていることってあると思うんです。千歳にとってはそれが“普通”という言葉。今回出演させていただくにあたり、私自身も考えさせられました。薬との向き合い方、自分との向き合い方にそっと寄り添ってくれるみどりさん達の存在に、かたくなな心が解けていく温かみを覚えました。一人でも多くの方にこの物語が届きますように。

●朝加真由美
私が演じる世津子の最初の印象は“世間から孤立している母親”でした。でも監督のきめ細やかな舞台づくり、演出の中で、それは“何が何でも娘を守るんだという強い意志”の表れなのだと深く理解しました。私も娘を持つ立場として、この母親がどんなに精神的につらかったか、痛いほどに感じました。最終回から撮影に参加することは、何年この仕事をしていても緊張することですが、監督や主演の石原さとみさん、スタッフの皆様が入りやすい環境を作ってくださったおかげで、安心して演じることができました。少しでも多くの方にご覧いただけたらうれしいです。

●入山法子
出演のお話をいただく前から、一視聴者として拝見していましたので、台本をいただいたときはいち早く読みたいような、終わってほしくなくて読みたくないような、みどりさんたちをのぞき見するような気持ちで拝読しました。お薬を内服することは、大きな願いと共に、同じくらい大きな不安があると思います。最終話は、小さな命を授かった妊婦さんたちのお話です。複雑な心境を生きる人たちをとても丁寧に描いてくださり、現場では気持ちも引き締まりました。ぜひご期待ください。

●伊勢志摩
台本を読むだけで病院の日常がリアルに目に浮かびました。ナースステーションでのちょっとした和み時間、救急の搬送、緊急の手術。医療スタッフは切り替えのプロでもあるのですね。私が実生活でお世話になった助産師さんは本当にパワフルで頼もしくて前向きな方です。“後ろを向いている暇など一切ない!”という感じの人。彼女を念頭に置いて演じました。最終回です。でも“そして人生は続く”のです!お楽しみに。

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