JPCERTコーディネーションセンター(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center:JPCERT/CC)は9月11日(米国時間)、「複数のマイクロソフト社製品のサポート終了について」において、Microsoftが提供している複数の製品およびサービスが2020年10月13日(米国時間)をもってサポートが終了するとして注意を呼びかけた。サポートが終了すると、開発元からテクニカルサポートやバグ修正、セキュリティアップデートなどを受け取ることができないため、新たに発見された脆弱性などによる被害を受ける可能性がある。

10月13日にサポートが終了する製品およびサービスの情報は以下の通り。

Office 2010はすでに2015年10月13日をもってメインストリームのサポートが終了しており、この度延長サポートも終了する。これは、セキュリティ更新プログラムの提供も含むすべてのサポートが終了することを意味している。Office 2010のユーザーに対しては、Microsoft 365またはOffice 2019への移行が推奨されている。

  • Officeのサポートライフサイクル 資料: Microsoft

Office 365サービスへの接続は、2020年10月13日以降は次のバージョンのOfficeのみがサポート対象になるという。

  • Microsoft 365 Apps for enterprise (旧称Office 365 ProPlus)
  • Microsoft 365 Apps for business (旧称 Office 365 Business)
  • Office Professional Plus 2019 などの Office 2019
  • Office Standard 2016 などの Office 2016

Office 2013などの旧バージョンのOfficeはサポート対象外となるため、時間の経過とともにパフォーマンスや信頼性の問題に直面する可能性があるという。

Exchange Server 2010は、2020年10月13日はテクニカルサポートやバグ修正プログラム、セキュリティの修正、タイムゾーンの更新などのサービスが提供されなくなる。引き続きインストールすることはできるが、可能な限り早くMicrosoft 365、Office 365、またはExchange 2016に移行することが推奨される。