NTTとKDDIは9月11日、社会的課題の解決に取り組む社会貢献連携協定を締結すると発表した。両社は同協定に基づき、大規模災害時の船舶を相互利用した物資運搬や災害対応の訓練・啓発活動における相互協力を開始する。
災害対応物資の運搬に関する協力については、災害発生時に両社が所有するケーブル敷設船を相互活用し、被災地への災害対応物資 (可搬型基地局、発電機、燃料、携帯電話、水、食料など) の搬送を行うことで、救済地域の拡大や迅速な物資運搬を実現し、被災者の支援を行う。
これにより、直下型大地震などにより陸路での物資運搬が困難となった際など、両社いずれかのケーブル敷設船が運航可能な場合に、被災地復旧の支援を早めることが可能になるとしている。
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NTTのケーブル敷設船。左から「きずな」「すばる」
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KDDIのケーブル敷設船。左から「KDDIオーシャンリンク」「KDDIケーブルインフィニティ」
防災活動における協力については、災害用伝言板や災害用伝言ダイヤル、災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」などの災害時の通信サービスに関する利用方法、大規模自然災害のリスクや、備えに関する両社リソースを活用した啓発活動を実施する。
また、両社共同での災害対策訓練の実施やモバイルバッテリーなどの防災グッズの共同配布などを行い、持続可能な社会の実現を目指す。
両社は今後、「就労支援」「スマートフォンなどの健全利用」「気候変動への対応」など、さまざまな社会課題の解決に対し、両社のアセットを合わせることで、競争の枠を超えて協力し貢献できる分野を継続検討する方針だ。
