◆本記事はプロモーションが含まれています。

【この記事のエキスパート】
水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表:早坂 誠

水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表:早坂 誠

東京渋谷の水草・観賞魚販売を中心とした店舗「sensuous」代表。

水草職人として、観賞魚業界を牽引するパイオニア的存在の一人。
独立後の2001年より水草を用いた作品を専門誌やインテリア誌に数多く発表しており、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した海女カフェ水槽を始め多くのテレビ番組セットや企画展、各イベントなどでアクアリウム作品を手掛けている。

2016年6~7月にはEテレ「アクアリウムとテラリウム」の講師での出演、
2017年・18年では水草と観賞魚の企画展「グリーンアクアリウム展」でのディレクションを担当する。

都内専門学校(アクアリスト専攻)講師。観賞魚飼育管理士アドバンス・愛玩動物飼養管理士2級・ビオトープ計画管理士2級・ビオトープ施工管理士2級。著書「水草水槽のススメ」


水を入れた水槽の重みや水濡れに耐え、安心して設置ができる水槽棚(ラック)。インテリアにこだわるなら、安全でおしゃれなものを選びたいですよね。この記事では専門家に話を伺い、水槽用棚の選び方、おすすめ商品、さらにプロ目線で選ぶ水槽棚ランキングご紹介しています。

水槽用の棚はどうして必要?

水槽用棚を購入せず、家に飾りたいと考えている方もいるかもしれません。しかし、安易に家具の上に置くのはNG。水槽の重さに家具が耐えきれなかったり、水槽が故障してしまったりするおそれがあります。また、万が一水槽が割れてしまった場合、一面水浸しになるだけでなく耐水性のない家具が使えなくなってしまうことも。重さや水に耐えられる、水槽用の棚を用意すると安心です。

ほかにも、メタルラックを水槽用棚に使いたいと考える人もいるようですが、メタルラックも水に濡れることを想定して販売されていないため、水槽用棚には向いていません。濡れたままだとサビやすいことに加え、水槽に耐えられるつくりではないのでメタルラック自体や水槽の変形にもつながります。

サイズや耐荷重などをチェック
水槽用棚の選び方

小さい水槽でも、水を入れればかなりの重さになります。なかには水槽用棚をDIYする方もいますが、自作だと水平が保てなかったり、強度が充分でなかったりする可能性も。

また、家具やメタルラックの上に置くのもおすすめできません。水の入った水槽の重さに耐えられないものも多く、水濡れが想定されていないため腐食や劣化も心配です。万一水槽を置いている台が壊れてしまったら、床に大量の水や割れた水槽、生体が散乱して大惨事に。しっかりした作りの水槽専用棚を購入するのがおすすめです。

ただし、既製品だからといってどれでもいいわけではありません。選び方のポイントをふまえたうえで安心して使用できる商品を選びましょう! ポイントは下記の6つ。

【1】棚は水槽のサイズに合わせる
【2】耐荷重
【3】耐水性
【4】デザイン
【5】組み立ての有無
【6】地震対策可能か

上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】棚は水槽のサイズに合わせて選ぶ

出典:Amazon

まずは、棚に置きたい水槽がしっかり置けるかどうかをチェックしましょう。その際、水槽の横幅だけでなく奥行きもきちんと測ることが重要です。

水槽によって奥行きが異なるため、「幅60cm水槽用」と記載してあっても奥行きが足りず収まらない場合も。水槽がしっかり置けて安定して使用できることを前提に、設置場所やどの高さで水槽を眺めたいかといったことを考慮してサイズを選ぶといいでしょう。

【2】耐荷重を事前に確認

水槽用棚には、ずっしりと重い水槽を置くことになるため耐荷重のチェックも重要です。どの程度の重さに耐えられる必要があるかは、置きたい水槽のサイズや数、収納したい機器によっても異なります。

耐荷重が足りないと破損につながるおそれもあるため、事前にきちんと確認して安全に使用できるものを選びましょう。

上下2段の棚は耐荷重が異なる場合も
総重量に耐えられるかチェック

出典:楽天市場

水槽用棚の上にかかる重さは、水槽と水の重さだけではありません。レイアウトに入れる石や砂、フィルターやヒーターなど棚の上に載せるもの一式の重さに耐えられる必要があります。商品説明などを確認して、余裕を持った耐荷重のものを選ぶようにしましょう。

上下2段に置ける製品の場合は、それぞれの棚ごとに耐えられる重さが異なる場合も。想定した使い方ができるか、きちんと確認して選んでくださいね。

幅60cm以上の水槽を置くなら
床の耐荷重もチェック

出典:楽天市場

水槽のサイズが大きくなると、床の耐荷重についても考える必要が出てきます。一般的な床の耐荷重は180kg/㎡。水槽の幅が60cm以上になってくると、水や砂などを含む総重量が床の耐荷重を超えてしまうことがあるので注意しましょう。

一般的に幅60cmまでの規格水槽なら床の耐荷重を超えることはありませんが、上下2段に水槽を置く場合などは要注意。複数の水槽の重みが床にかかるため、60cm未満の水槽であっても床の耐荷重を超えないかチェックする必要があります。

【3】耐水性の確認も忘れずに

メンテナンスのときに濡れてしまったり、エアレーションで水滴が飛んだりと水槽用棚は水濡れしやすいです。濡れたらすぐに拭き取ることが大切ですが、耐水性のある素材でできているものなら劣化や破損の心配が少なく長く使用できますよ。

耐水性を気にするなら「スチール製」

出典:Amazon

スチール製の水槽用棚は、組み立てやすさが魅力。リーズナブルなものも多いので、価格の安さと組み立ての手軽さを重視する方におすすめです。

ただし、水がかかるとサビが発生する心配があるため、水換えや掃除などで棚に水がかかってしまった場合はこまめに拭き取るようにしましょう。

「木製」なら耐水加工がされたものを

出典:Amazon

木製の水槽棚ならおしゃれなものも多く、インテリアとしてもなじみやすいです。また、海水によるサビの心配がないため、海水水槽を設置する場合には必ずといっていいほど使われています。

無垢材や集成材でも、種類によっては多少の水濡れに耐えられるものもあります。しかし、より安心して使うためには、ウレタン塗装やPVC加工など、耐水性を上げる加工が施された製品を選ぶといいでしょう。

【4】デザイン性をチェック

水槽棚はデザインの違いで「フレームタイプ」と「キャビネットタイプ」の2種類に分けることができます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、特徴を把握したうえで自分に合うデザインのものを選びましょう。

リーズナブルな価格の商品が多い「フレームタイプ」

出典:Amazon

できるだけコストを押さえたいなら、収納扉がないフレームタイプがおすすめ。骨組みのみのシンプルな作りで手ごろな価格の製品が多数見つかります。

開口部が多くなる分、レイアウトが自由におこなえるのもメリット。複数の水槽を2段・3段に設置できるものもあります。フィルターやヒーターなどを置く場合にも熱がこもる心配がありません。

ただし、フィルターやエサなどのアクアグッズが丸見えになってしまうのが難点。つねにきれいにしておくのがたいへんと感じる方や、ごちゃごちゃした印象になってしまうのが気になる場合は使いづらく感じてしまうかもしれません。

インテリア性で選ぶなら中身を隠せる「キャビネットタイプ」

出典:Amazon

キャビネットタイプは、水槽を設置する天板の下が扉付きの収納スペースになったタイプ。フィルターやエサなどの周辺グッズを扉で隠してしまえるので、水槽のまわりがすっきりして見栄えがよくなります。また、棚自体も木製でおしゃれなデザインのものが豊富。水槽をインテリアとして楽しみたい場合におすすめです。

ただし、フレームタイプと違って放熱性やレイアウトの自由さには欠けます。なかには背面の板がない商品や、オーバーフロー水槽用の穴が開いた商品なども。どのような水槽を立ち上げるのかや使用する周辺機器を考慮したうえで使いやすいものを選びましょう。

【5】組み立ての有無を把握しておこう

出典:Amazon

水槽用棚には自分で組み立てるものと、組み立て済みで販売されている完成品の2種類があります。フレームタイプなら組み立てもそれほど難しくありませんが、キャビネットタイプだと手間がかかり面倒に感じることも。

重量のある水槽を置く場合は、しっかり組み立てないと安全性が気になる場合もあります。

組み立て済みのものは若干高価になるものの、購入後すぐに使えて安全面も不安なく使用できます。組み立てが面倒な方や組み立て作業が苦手な場合は、組み立て不要の完成品を選ぶといいでしょう。

【6】地震対策可能な水槽用棚かを考えよう

出典:楽天市場

地震が多い日本では、地震の揺れによる水槽棚の倒壊・破損も心配ですよね。地震から大切な水槽を守るには、揺れが発生しても水槽棚が破損しないことが必須条件。水の重みでかんたんには倒れにくいですが、できるだけ頑丈な作りの水槽棚を選びましょう。使用する金属フレームや木材が太くしっかりしたものがおすすめ。

フレームタイプなら、交いで補強してあるものを選ぶのもいいでしょう。また、水槽を置く部分に縁があるタイプなら、揺れで水槽が滑り落ちるのを防ぐ効果が期待できます。

地震の揺れを受け流してくれる免震装置を取り入れれば、さらに本格的な地震対策が可能になります。水槽と水槽棚がセットになった免震設備もありますが、だいぶ高額になってしまうのが注意点です。小型の免震装置を水槽棚の下に設置する方法もあるため、そうした免震装置に合う水槽棚を選ぶのもひとつの手段です。

アクアリウム専門店代表からのアドバイス
水槽用棚の選び方|重要ポイント

【エキスパートのコメント】

水槽の専用台は意外と軽視されやすいものですが、たとえば置き場所の歪みなどで水槽から水が漏れたときには、専用の台に載せているかいないかでメーカー保証の対象にかかわることもあります。

見た目以上に重い水槽を支える、まさに「縁の下の力持ち」の役割。インテリアとして置いている水槽がより一層ひきたつためにデザイン性も考慮して選びたいものです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)