女優の徳永えりと俳優の高橋光臣が、10日に放送されるフジテレビ系ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(毎週木曜22:00~)の第9話に出演。NHK朝ドラ『梅ちゃん先生』(12年)以来、約8年ぶりの共演となる。

  • 徳永えり(左)と高橋光臣=フジテレビ提供

徳永が演じるのは、抗不安薬を大量に摂取して倒れ、萬津総合病院に入院することになる患者・若月陽菜。抗不安薬に依存する精神的にも肉体的にもボロボロの状態の女性で、みどり(石原さとみ)に取り上げられた薬を奪って口に入れ、それを止めようとするみどりに薬を吐き付けて、不敵な笑みを浮かべるなど、鬼気迫る演技を見せる。

一方の高橋が演じるのは、陽菜の元夫・栗原謙介。今でも陽菜のことを気に掛けており、精神的に追い詰めた原因は自分にあったと責任を感じている。

そんな謙介は、6歳となった娘が最近になり「ママに会いたい」と言い始めたことに悩む。会わせてあげたいが、精神的に不安定な陽菜に会わせることへの強い不安も。陽菜の服薬担当をつとめるみどりの後押しもあり、謙介は娘を陽菜に会わせることを決意するが…。

徳永は「私が演じた若月陽菜は育児ノイローゼから薬との付き合い方を誤ってしまった女性です。人はどうしようもなく何かに頼りたくなる時があって、彼女の場合は大量の薬でした。決して正しいことではありませんが、私は彼女が弱いからではなく、生きることに必死だったが故の選択だと感じました。見放さず寄り添ってくれた葵さんたちのように、皆さまもどうか、もがきながらも立ち上がろうとする彼女を見守っていただけたら幸いです」とコメント。

高橋は「台本を読んで、医療の現場で患者さんに直接薬剤師の方が寄り添って相談に乗ってくれるというのは本当に心強いことだなと感じました。また、石原さとみさんとはぜひドラマでご一緒したいと思っていましたので、このドラマに参加できることがとてもうれしかったです。現場での石原さんは、たたずまいも本当に強く、美しい方でした。私が演じる栗原謙介は、ただ楽しいだけではない、つらいこと、苦しいこともある育児について、それを感じ取ることができず、妻は孤独を積み重ねてしまいます。そんな彼の痛みと苦しみ、そして感動を表現できたらと思います。朝ドラでご一緒した、徳永えりさんと夫婦役です。そちらも楽しみにしていてください!」と語った。

野田悠介プロデューサーは「心の弱さという言葉だけでは片付けることができない、薬の多量摂取。そこには様々な生活の背景が起因しているのではないかと思っています。徳永えりさんと高橋光臣さんに患者家族の人間の心のもろさを繊細に表現していただきました。患者さんにとって周囲の支えが必要であるということが皆様に伝わりますと幸いです」と話している。

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