キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は8月26日、類似文書検索エンジン「DiscoveryBrain(ディスカバリーブレイン)」を同日より提供開始すると発表した。

この検索エンジンは、同社独自の自然言語処理技術にElasticsearchの全文検索エンジン「Elasticsearch」を融合させたもの。全文検索による類似文書の検索、類義語登録により検索キーワードを含まない類似文書の検索、意味判定により文書内の目的の情報の抽出、およびカテゴリ検索により検索結果のカテゴリ分類なども可能。

  • DiscoveryBrain 概要図

業務上類似する単語をグループ化し、分類名を付与することができる辞書機能を備え、辞書で定めたルールに基づき、文書を自動的に分類することができるという。

また、検索時の単語やフレーズが含まれていない文書も、検索条件に類似している情報と判断し、検索結果に含めることができ、文書を一箇所に集約する必要なく、現運用の文書管理サーバとクラウドストレージを横断的に検索することが可能。

類似文書検索では、たとえば、営業部門において、担当者が顧客から受領した提案依頼書と内容が似ている過去案件の提案書類を探す、 設計・製造部門において、担当者が自分の作成した設計仕様等の文書を検索条件として過去の関連文書と比較、過去に課題となった箇所を把握しミスを未然に防ぐなどが可能だという。

  • 類似文書検索

そのほか、API機能を活用し、顧客の要望に応じた検索画面を構築することが可能で、、ビジネスチャットで稼働するボット開発もできるという。

DiscoveryBrainは、ノード(サーバ)ライセンスおよびUI等のSI開発を組み合わせての提供となる。年間のノードライセンスは、1ノード420万円(税別)、3ノード750万円(税別)。

同社では今後「DiscoveryBrain」に関連するサービス提供により、2022年までに年間売上高2億円を目指す。