2020年第2四半期のOSAT市場は活況も下期には暗雲

半導体市場動向調査会社の台TrendForceによると、2020年第1四半期の新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、多くの政府による出入国制限および都市封鎖により、OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test:パッケージングから最終テストまで請負企業)のクライアントおよび流通チャネルの在庫レベルが低くなったが、2020年第2四半期に入るとサプライチェーンが徐々に回復、OSATへの発注も増加した結果、前年同期比26.6%増の62億6250万ドルに達したという調査結果を発表した。

TrendForceのアナリストであるJohn Wang氏は、「クライアントからのOSATに対する需要は高いが、最近の米中関係の冷え込みにより、2020年下半期の最終市場の需要の高まりは限定的となる可能性が高い」との見方を示している。また、米国、南米、インド、東南アジアなどの各国・地域で新型コロナが引き続き蔓延していることも、OSAT業界に悲観的な見通しをもたらしている。

需要の回復で各社ともに高い成長率を達成

OSAT大手の台ASEの2020年第2四半期の売上高は前年同期比18.9%増の13億7900万ドルで、その成長率は前四半期比ではいくらか緩和されたが、5Gおよび家電業界からの需要の増加により安定的に成長を果たしたと言える。おなじく米Amkor、台SPIL、台Powertech、および台KYECのOSAT各社も家電、メモリ、および5Gチップにおける受注増の恩恵を受け、各社ともに同30%を超す売り上げの伸びを記録したという。

  • OSAT

    2020年第2四半期のOSAT売上高ランキングトップ10 (出所:TrendForce)

さらに中国のOSAT大手であるJCET、TSHT、およびTFMEも、中国内からのスマートフォン、AIチップ、およびウェアラブル分野からの強い需要の後押しを受け、各社ともに同20%を超す売り上げの伸びを示したが、台ChipMOSと台Chipbondは、大型ディスプレイの需要の増加によるLDDIとTDDIの生産増による売り上げの増加程度にとどまり、ChipMOSが同16.6%増、Chipbondが同4.8%増と他社と比べて低い伸びとなった。