オイシックス・ラ・大地、大戸屋と業務提携 サブスク、商品開発を共同展開し年間30億円の流通目指す

農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地は8月14日、定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングスと業務提携契約を締結したと発表した。両者は共同で食のサブスクリプション(サブスク)事業を展開したり、商品開発を行ったりする。共同事業を年間流通額約30億円規模に成長させる計画だ。

オイシックス・ラ・大地は高付加価値の食品・日用品に特化した食品宅配事業を展開しており、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3ブランドで、全国約36万人(2020年6月時点)の顧客にサービスを提供している。さらに「食のニーズの変化に対応した成長戦略の実行」に基づき、マーケティング・物流ノウハウを活用した他社との共同事業を2013年より展開しており、三越伊勢丹ホールディングスの「ISETAN DOOR」など多様なアライアンス事業を手掛けている。


オイシックス・ラ・大地は他社ブランドとの共同事業を以前より展開している

大戸屋HDは「大戸屋ごはん処(大戸屋)」をはじめとした定食チェーンを国内外で展開している。新たな取り組みとして新規チャネルでの商品提供として、デリバリー、テイクアウト機能の強化や冷凍食品の通販・EC販売による外販事業へも注力する方針だ。

食にまつわる事業展開を行う両社は今後、「大戸屋」の店舗の顧客やファンの方向けに自宅で大戸屋のメニューを楽しむことができるサブスクの立ち上げを行う。共同で家庭向けの冷凍総菜や弁当のサブスクを開始し、「大戸屋」店頭や「Oisix」の顧客に販売す計画だ。

「Oisix」の顧客向けに「大戸屋」プロデュース商品も販売する。今年9月初旬には「Oisix」で、「大戸屋」監修のミールキットを発売。第一弾は「大戸屋」人気メニューである「鶏黒酢あんかけ」を自宅で再現できるミールキットにする予定だ。「大戸屋」の店舗で「Oisix」とのコラボメニューを提供する計画もある。


「大戸屋」監修のミールキットを発売


第一弾は「鶏黒酢あんかけ」のミールキット

「Oisix」が4月にスタートした外食店の食材を宅配でお届けする販売企画「おうちレストラン」では、現在までに16店舗の食材を販売している。外食のメニューを自宅で食べるというライフスタイルは定着しつつあると考えている。今回の大戸屋ホールディングスとの業務提携はこのようなライフスタイルの変化に対応するものであり、両社の資産を持ち寄ることでさらに顧客の求める商品・サービスを構築できる見通しだという。