富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのコラボアトラクション「エヴァンゲリオン×富士飛行社 -EVANGELION THE FLIGHT-」が登場した。エヴァの世界観をフルCGで再現したという本アトラクションからは、ファンならずとも逃げちゃだめだ!

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION THE FLIGHT」

    富士急ハイランドに新たに加わった「EVANGELION THE FLIGHT」でエヴァの世界を体験してきた(画像提供:富士急行)

迫る危機の連続に興奮必至

「EVANGELION THE FLIGHT」を堪能するべく訪れたのは、富士急ハイランド内にある富士飛行社。あいにく土砂降りの天候だったが、日本初のフライトシミュレーションライドとして2014年に誕生した同施設なら関係ない。ちなみに、「EVANGELION THE FLIGHT」は約6分間のアトラクションで、エヴァンゲリオンの活動限界時間(5分)よりは多少長いようだ。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION THE FLIGHT」

    富士飛行社の外観。「EVANGELION THE FLIGHT」は「富士飛行社-富士遊覧飛行-」と相互上映されているので、事前にHPで上映時間をチェックしておこう

雨から逃げ出すように受付を済ませると、まずは待機室らしき場所に通され、モニター越しに葛城ミサトから説明を受ける。要約すると、参加者は富士山の遊覧飛行を楽しむため、ネルフ(NERV)富士急支部の管理下で飛行観光を行っている富士急を訪れた設定となっているようだ。

搭乗する観光航空機「大鶴 N223」の操縦桿を握るのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から加わった真希波・マリ・イラストリアス。音声からは、操縦にかなりの自信がある様子が伝わってくる。

説明を聞き終え、「これがゼーレのシナリオか」と思いながら、いよいよ「大鶴 N223」に搭乗する。といっても航空機に乗るわけではなく、実際には重力を感じる吊り下げ式のライドに乗ることになる。

アトラクションがスタートすると、ライドが前方に移動した。そして、ライドを包み込むように広がる直径20mの半球体型巨大スクリーンに映像が映し出される。エヴァンゲリオン初号機の姿が確認できたので、場所はおそらく格納庫だろう。そこから、富士山の遊覧飛行へと出発した。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION THE FLIGHT」

    エヴァンゲリオン初号機を横目に遊覧飛行に出発(画像提供:富士急行)

ここから先のシナリオを詳しく書くとネタバレになってしまうので、簡単に。遊覧飛行に出発した直後にまさかの「使徒、襲来」。あまりの急展開にちょっと面食らったが、そこから使徒を迎え撃つエヴァンゲリオンとの戦いに巻き込まれながら、右へ左へと激しいアクションが続く。巨大スクリーンに映し出される映像や肌で感じる風も相まって、圧倒的な臨場感が楽しめた。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION THE FLIGHT」

    使徒の激しい攻撃に街は壊滅状態。無事に退避できるかはマリの腕にかかっている(画像提供:富士急行)

想像以上にライドが激しく動くので、人によっては乗り物酔いしてしまうのではないだろか。そう思って富士急行の広報担当者に聞いたところ、「動きは激しいですが、まだセーブしています」とのこと。エヴァンゲリオン同様、暴走したら大変だ。

富士急ハイランド限定のオリジナルグッズの価値は

「EVANGELION THE FLIGHT」の体験を終えると、すっかり雨が逃げ出していたので、今年で10周年を迎えた園内の「EVANGELION:WORLD」に向かった。目的は併設の「EVANGELION:STORE」だ。7月23日から販売開始となった富士急ハイランド限定の描きおろしコラボグッズをチェックしてきた。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION:WORLD」

    初号機や2号機獣化第2形態「ザ・ビースト」の実物大立体胸像などが展示される「EVANGELION:WORLD」

EVANGELION:STOREの店内には、Tシャツやジャージといった衣類をはじめ、文房具や食器など、多数のエヴァグッズが陳列されていた。ファンなら一目見た「瞬間、心、重ねて」しまうに違いない。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION:STORE」

    多数のエヴァグッズを取りそろえる「EVANGELION:STORE」

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION:STORE」

    入り口近くの目立つ場所に限定コラボグッズのコーナーが

限定コラボグッズはストアの入り口付近に陳列されている。現在のラインアップは「アクリルスタンド」(950円~)、「クリアファイル」(350円)、「ポストカード」(700円)、「ジャンボうちわ」(800円)の4種類。今後は新たなオリジナルグッズが追加予定とのことなので、訪れた際はこちらも欠かさずチェックしておきたい。

  • 富士急ハイランドの「EVANGELION:STORE」

    エヴァンゲリオンのパイロット全員がそろう「アクリルスタンド(集合)」(1,200円)

エヴァンゲリオンをたっぷりと楽しんだ後は、9月27日まで開催している「富士急激辛祭2020」にチャレンジすることにした。本イベントは、人気激辛店とコラボした4大絶叫グルメをはじめとした激辛グルメが、フードスタジアムや園内飲食店(8店舗)で味わえるというものだ。

  • 富士急ハイランドの「富士急激辛祭2020」

    フードスタジアムで提供される激辛グルメ。手前から時計回りに、赤からとコラボした「激辛牛すじうどん」(1,100円~)、鬼金棒とコラボした「カラシビまぜそば」(1,200円)、伝説のすた丼屋とコラボした「赤赤スタミナ丼」(1,100円)

挑戦するのは「激辛牛すじうどん」。辛さは赤5番(1,100円)、赤10番(1,200円)、赤15番(1,300円)の3種類から選べるので、中間の赤10番をオーダーしてみた。

  • 富士急ハイランドの「富士急激辛祭2020」

    左が赤5番、右が赤10番。赤5番も真っ赤な見た目でインパクト大だが、赤10番の唐辛子の量が尋常ではない。赤15番ではどうなってしまうのか。辛いものに自信のある人は、赤15番にぜひチャレンジしてみてほしい

料理が運ばれてくると、思わず引いてしまった。煮えたぎる赤いスープは、まるで血の池地獄のようだ。恐る恐る一口すすってみると、瞬時に舌を刺すような痛みを感じたが、味は一切わからない。とにかく、辛い、痛いという以外、もはや言葉が出てこない。体中から、滝のような汗が流れきた。この姿は、周りにはどう映っているのだろう。「せめて、人間らしく」と願わずにはいられない。

新たなアトラクションが加わり、ますますエヴァンゲリオンとのシンクロ率が上昇した富士急ハイランド。施設側でも新型コロナウイルスの感染予防対策を実施しているが、個人でもしっかりと対策を施しながら楽しんでほしい。

■「エヴァンゲリオン×富士飛行社 -EVANGELION THE FLIGHT-」
定員:最大40名
体験時間:約6分
利用制限:身長110cm未満は乗車不可
料金:2,000円 ※フリーパスの利用可