声優・森久保祥太郎 世代別の声を出すコツは…「口角を下げると5、60代に。口角を上げると若者に」
アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。7月27日(月)の放送は、声優・森久保祥太郎さんがゲストに登場。これまでのキャリアや、キャラクターに声をあてる際に意識していることについて語ってくれました。


(左から)森久保祥太郎さん、坂本美雨



坂本:はじめましてのお客様です。人気声優、そしてミュージシャンでいらっしゃる森久保祥太郎さんです。

森久保:はじめまして。よろしくお願いします。

坂本:森久保さんは声優さんとして、長いキャリアをお持ちですね。

森久保:20年は越えて、なんとかやらせていただいています。

坂本:ラジオのキャリアもとても長いとお聞きしました。

森久保:そうですね。千葉のFMラジオ局でやっています。番組は途中で変わりましたが、来年で丸20年になります。

坂本:先輩(笑)!

森久保:声優もラジオパーソナリティも、もともとは目指していた職業ではないんですけどね。いろんなご縁があって、続いております。

坂本:ミュージシャンとしても活躍されていらっしゃいます。今ではこうした活動をされている方って増えていると思うのですが、そういった方々の先駆けだったのではないでしょうか。

森久保:当初はけっこう珍しがられましたね。「なんで声優がバンドをやっているの?」みたいなことを言われました。

坂本:活動に対して抵抗はありましたか?

森久保:ありまくりでした。

坂本:(笑)。

森久保:もともと僕は、劇団とバンドを10代の頃からやっていて、将来は役者で食べていきたいなと思っていたんです。バンドは趣味でやっていこうと思っていたら縁があって、バンドでもデビューさせていただいたんですね。当時は声優って“裏方”のイメージがあったのかな? 珍しい若手声優扱いを受けましたね。声優が歌ってCDを出す土壌がなかったので、(活動するのは)早すぎたかなと思っています(笑)。

坂本:切り拓いてこられたんですね。森久保さんはアニメ「NARUTO -ナルト-疾風伝」で奈良シカマル、「弱虫ペダル」では巻島裕介などを演じていらっしゃいます。ミュージシャンとしてはソロ名義の他にも、元SOUL’d OUT・Shinnosukeさんとのユニットであるbuzz★Vibesとして活動されています。また、ソロ活動としては2年ぶりの新曲「I'm Nobody」が7月22日(水)に発売されました。

森久保:ありがとうございます。TVアニメ「天晴爛漫!」のエンディング主題歌です。

(中略)

坂本:森久保さんの公式ホームページを拝見しましたら、「セリフ 元気な青年」や「ナレーション ドキュメンタリー系」といった、さまざまなボイスサンプルがありました。私はゆっくりでまったりとした話し方なのですが、この感じを活かしたナレーションなどのお仕事をいただくことが多いんですね。ですがこの機会に、ほかの話し方をチャレンジしたいと思いまして(笑)。アドバイスをいただけますでしょうか。ハキハキとした、力強い女の子をやってみたいです。

森久保:なるほど。勝気な女の子ですね。

坂本:やるとしたら、どんな特徴を加えたらいいですか(笑)。

森久保:前提として、美雨さんが自然に出せる話し方を武器にしたほうがいいんですよ。そこからどうチャンネルを変えていくかを考えていきます。ご自身のなかで1番はしゃぐ状況ってどんなときですか?

坂本:はしゃぐ!? 昨日はトランポリンに乗ってはしゃぎました(笑)。

森久保:胸のなかでワクワクが湧いてくる瞬間をグッと思い出せば、声もスパンと通りますよ。

坂本:では、番組のタイトルで挑戦してみます。

森久保:それでは、「勝気な女性」をお願いします。3、2、1……どうぞ!

坂本:TOKYO FMをキーステーションに! 全国38局ネットでお送りしています! 坂本美雨のディアフレンズ!

森久保:おおー! いい!

坂本:本当ですか!?

森久保:声ってやっぱり性格が出るんですね。勝気なんだけど、みんなから好かれるタイプの女の子でしたよ。

坂本:ちゃんと口が回っていたかな(笑)。

森久保:大丈夫ですよ。ちゃんと言えていました。

坂本:森久保さんにもぜひ、お手本を見せていただけないでしょうか!

森久保:お手本(笑)!?

坂本:先輩、お願いします!

森久保:では、「元気な青年」で宣伝を読み上げます。約2年ぶりとなるニューシングルが発売決定! ニューシングル「I'm Nobody」! 森久保祥太郎ですよ!

坂本:すごい! ちょっと喉をしめて発声していましたね。そのテクニックにすごく興味があります。どこを響かせたら理想の年代の声を出せるのか、無意識のうちにテクニックを活用されているのでしょうね。

森久保:そうですね。たとえば5、60代の男性の声を表現するとなると、こんなふうに口角を下げて話せば、こんな感じの声を出せますね。逆に口角を上げると、こんなふうに若い世代の声を出せます。

坂本:すごい! 声のグラデーションだ(笑)! 面白いなあ。声を出しているときって、性格も変わりますね。

森久保:アニメだと、突飛な役が多いんですよ。だけど自分のなかで共通項を見つけて、役を理解しますね。キャラクターの精神構造を理解した上で演じます。声優っていろんな声が出ると思われがちですけど、それはキャラクターの気持ちを掴んで、自然と声を出しているからなんですね。「こういう声を作ろう」っていうよりは「こういう人間だな」と捉えて、それを自分のなかの共通項と照らし合わせたら、自然とキャラクターの声になるんですね。イメージで、キャラクターの声を作っています。

8月5日(水)のゲストは、プロフェッショナル・スピーカー リップシャッツ 信元夏代さんです。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/dear/