ルネサス エレクトロニクスは7月29日、ロボットコントローラをはじめ、さまざまな製造装置に使われているACサーボ、NCサーボ向け光結合型デルタシグマ(ΔΣ)モジュレータ「RV1S9353A」を発売した。

同製品は、10MHzクロック出力の光結合型デバイスで、入力されたアナログ電圧を1ビットのデジタルデータ列に変換する有効ビット数13.8ビット(標準値)のA/Dコンバータ(ADC)を搭載しているほか、低入力オフセット電圧ドリフト、高SNR、リファレンス電圧の低い温度ドリフト、高い入力抵抗などといった特徴を背景とした高精度センシング機能により、産業機器の高精度制御を実現すると同社では説明している。

また、入力抵抗500kΩ(標準値)により電流検知と電圧検出を両立させることで、設計の簡素化を可能にしたとのことで、これによりユーザーはΔΣモジュレータの出力とデジタルフィルタを接続することにより、アナログフィルタとその他の複数のコンポーネントで構成された従来のアナログ絶縁アンプを使用する複雑な設計を不要にすることができるとしている。

なお、同製品の参考価格は1000個一括購入時で2.41ドル/個(税別)としている。

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    ルネサスの光結合型デルタシグマモジュレータ「RV1S9353A」