ルネサス エレクトロニクスは8月3日、台湾ファブレスのNovatek Microelectronicsと共同で超高精細(UHD)監視カメラのリファレンスデザインを開発したことを発表した。

同リファレンスデザインは、HDRに加え、高速な位相差オートフォーカス(PDAF)機能を備えた8MピクセルCMOSイメージセンサ(CIS)「RAA462113FYL」を搭載したCISボード、センサインタフェースのほか、ディスプレイ、PHY、Wi-Fiモジュール、GPS、RS-485用インタフェースを搭載したNovatekの800MHzデュアルコアSoCイメージシグナルプロセッサ(ISP)ボード、オートフォーカスズームレンズソフトウェアで構成されている。

4K解像度、高精細なカラー撮影、暗い場所での小さな物体の認識精度の向上などを可能としているほか、PDAFによる高速オートフォーカス動作により、ユーザーはより低価格なレンズを使用しつつもシステム要件を満たすことを可能とするとルネサスでは説明している。

なお、すでにSystemtecにより実際にボードが設計され、ソフトウェアと共に提供を開始しているとのことで、これを活用することでユーザーは高速オートフォーカスと高い撮像性能を備えたカメラシステムを短期間で開発することができるようになるという。

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    ルネサスとNovatekが開発した監視カメラリファレンスデザインによる撮像画像