JR貨物は3日、「令和2年7月豪雨」による災害の影響で貨物列車の運転を見合わせていた一部区間において運転再開するとともに、残りの区間についても復旧する見込みであることを発表した。

  • 鹿児島本線を走る貨物列車(2017年撮影)

「令和2年7月豪雨」の影響により、貨物列車が運転される区間のうちJR九州の鹿児島本線と肥薩おれんじ鉄道が被害を受けた。現在、復旧した区間から順次運転再開している状況にあり、7月27日に鹿児島本線上伊集院~広木間(土砂流入)、8月1日に鹿児島本線木場茶屋~串木野間(土砂流入)、8月3日に鹿児島本線玉名~肥後伊倉間(土砂流入)が運転再開している。これにともない、貨物列車も鳥栖貨物ターミナル~八代間で8月3日から運転再開した。

現在、貨物列車の運転を中止している八代~鹿児島貨物ターミナル間に関して、「肥薩おれんじ鉄道線はおおむね3か月後の復旧見込」とJR貨物は説明。肥薩おれんじ鉄道の8月3日のプレス発表をもとに、津奈木~新水俣間(道床流出)と湯浦~津奈木間(道床流出)は8月8日に運転再開予定、海浦~佐敷間(土砂流入)と肥後高田~日奈久温泉間(土砂流入・道床流出)は約3カ月後に運転再開予定としている。

なお、肥薩おれんじ鉄道も「令和2年7月豪雨」による被災箇所の復旧状況と一部区間の運転再開について発表した。8月8日から佐敷~水俣間で列車の運転を再開し、全線の運転再開はおおむね3カ月後を見込んでいると説明。ただし、「復旧工事の進捗、調査中の箇所等の状況によって左右されることがあります」とのこと。