「ジモティー」が決済導入でECモール化 商品配送にも対応、法人需要の取り込み狙う

ジモティーは7月29日、地域の情報サイト「ジモティー」において、「あんしん決済機能」の提供を開始した。これまで対面ので商品の受け渡しや代金の授受を前提としていたが、オンライン決済で取引でき、商品を配送で届けることもできるようにした。地域の情報・モノの流通を活性化するという軸を持ちつつ、ECモールの利便性を取り入れ、法人需要の取り込みを図る。

ジモティーは、地域に根付いたあらゆる情報を無料で掲載できる情報サイトとして、月間1000万人以上の方に利用されている。ユーザー同士で不要なったモノの売買、譲渡などの情報交換を行うだけでなく、不動産や仕事、店舗情報、教室、イベント、メンバー募集、里親募集など多様な情報交換ニーズに対応している。


地域に根ざした様々な情報をやり取りできる

ジモティーはこれまで、譲り合いの精神を重視してきたことからオンライン決済機能を提供してこなかった。そのため、取引時に現金の受け渡しが必要であり、商品を購入するまでにメッセージでさまざまな交渉を行う必要もあった。今回、提供する「あんしん決済機能」は、ジモティーが代金の支払いを仲介することで現金受け渡しを不要にし、やりとりの煩雑さを解決することができるサービスだと説明する。


これまでは直接会って取引することが前提だった


大型商品の販売、飲食店のテイクアウトなど想定
ジモティーではベッド・机・ソファーのような大物家具や、テレビ・冷蔵庫・洗濯機のような大物家電が数多く出品されており、地元で探した方が輸送の手間や費用がかかりづらいといった利便性から、利用機会が増えていた。今回、提供する「あんしん決済機能」ではこういった商品を出品する際の利便性向上に加え、小売店や飲食店のテイクアウト商品など、地元ならではの商品を販売しやすくし、地産地消や地域経済の発展に寄与したい考えだ。

これまで煩雑さや仕組み上の問題でジモティーの利用が難しいと考えていた法人も、オンライン決済をジモティーが仲介することで、地元の方向けの販売ツールとして利用してもらいたいと考えている。商品の受け渡し方法も「出品者による配送」「購入者による引き取り」から選択できるようにした。

代金は出品者、購入者の双方が取引への評価を完了するまでジモティーが預かる。「あんしん決済機能」の手数料は、決済金額の5%と比較的割安に設定している。これまで提供してきたメッセージ問い合わせによる手数料のかかわらない形態でのサービスも継続して利用可能だ。

このような仕組みは、新たな小売の形態である「クリック&コレクト」として、アメリカやフランスで拡大しているという。ECの利便性を享受しながら、課題となりやすい配送に関する費用や手間、時間を削減できる仕組みとなっている。販売する店舗側から見ても、店内混雑を嫌う顧客の新規獲得や、来店時の追加購入促進など新たな販売機会につながる取り組みとして支持されている。

今後、地産地消の促進や、地域経済を活性化させることを目的とした事業パートナーの開拓を進めていくという。