コンピュータグラフィックスの研究者でスタンフォード大学名誉教授であるMarc Levoy氏がフェローとしてAdobeに入社した。

Levoy氏は2003年からコンサルタントとして、2014年からはGoogleに入社してGoogle Researchの様々なコンピュータグラフィックスやデジタルフォトグラフィのプロジェクトに関わっていた。中でも同氏の活躍が広く認められたのが、夜景モード、HDR、ポートレート、超解像ズームといったGoogleのスマートフォン「Pixel」シリーズのカメラ機能の開発だ。複数カメラが主流となる中でPixelカメラはシングルカメラのまま、ハードウェアではなくソフトウエアによる画質・画像処理でそれまでに得られなかったような写真を実現。コンピューテーショナルフォトグラフィの普及を牽引した。

  • Marc Levoy氏

    2019年のMade by GoogleイベントでPixel 4のカメラ機能について説明するMarc Levoy氏、雪のシーンは青みが強くなってしまうが、AIと機械学習を活用し美しい雪の白を表現

今年3月にGoogleを退職。The Vergeなどの報道によると、AdobeにおいてLevoy氏はPhotoshop Cameraなどカメラアプリの開発、Adobe Senseiの開発、Adobe Researchのプロジェクトに関わる。