オリックス・山﨑福也

◆ 苦手バンデンハークを攻略

 オリックスが先発した山﨑福也投手の粘投と、昇格即スタメンで結果を残した高卒2年目・太田椋選手の活躍もあり、逆転勝ち。太田のプロ初安打初本塁打が流れを変え、通算1勝12敗と苦手とするソフトバンクのリック・バンデンハーク投手を攻略した。

 先手を奪ったのはソフトバンク。2回に連打と犠飛で1点を先制したが、オリックスが本調子ではないバンデンハークを3回に捕まえる。

 この日、一軍に昇格し、「9番・三塁手」で先発した太田が一死走者なしから、直球をバックスクリーンへ同点ソロ。プロ初ヒットが初ホームランとなる一打で試合を振り出しに戻すと、ここから連続四球でチャンスを広げ、吉田正尚の適時打と、ジョーンズの特大4号2ランで一気に4点を挙げて試合をひっくり返した。

 投げては「ストライク先行のピッチングを心掛けてマウンドに上がった」先発の山﨑福が、5回を81球、5安打、2失点の粘投を披露。6回以降は増井、山田、ヒギンスが無失点でつなぎ、最終回はディクソンが1点差にまで迫られたものの、4-3で逃げ切った。


◆ 太田打撃投手「チームとしても親としてもうれしい」

 山﨑福は2017年7月10日に日本ハムを相手に完封勝利を収めて以来、先発では実に3年ぶりの白星。5回に1点を失ってなおも一死満塁でバレンティンを併殺に仕留めた場面を振り返り「ピンチの場面をなんとか粘れたところは自信になった」ものの、この回限りで降板したことを受け、「欲を言えば、もう1、2イニング投げられるようになりたい」と更なる成長を誓った。

 今シーズン初打席でプロ初安打・初ホームランを記録した太田は「まだ全然実感がわかないですけど、とにかくめちゃくちゃうれしい!! 去年悔しい思いをしたので、今年1試合目でヒットが出たのは良かった」とプロ2年目の初打席を振り返り、記念すべきホームランボールは、自身の父でもある太田暁打撃投手に渡すという。

 ベンチ裏のテレビで見ていたという太田打撃投手は「とにかくうれしいです。ありがとうございます。チームとしてもうれしいですし、親としてもうれしいです」とコメント。太田には「今日は“おめでとう”と声をかけたいと思います。チームに必要とされるような選手になってもらいたい」とエールを送った。

 西村徳文監督も「あそこで一気に勢いがついた」と、期待の大型内野手の誕生に目を細め、山﨑福についても「十分。ピンチも1点で切り抜けてくれた」と評価した。


文=どら増田