東芝デバイス&ストレージは7月16日、高機能なマイコンやソフトウェアを用いずに、シンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力できる、車載用途の定電流2相ステッピングモータードライバーIC「TB9120AFTG」を発売した。

同製品は2019年より量産を行っている車載ステッピングモータードライバーIC「TB9120FTG」の後継品という位置づけで、最大電流定格1.5Aを実現する、オン抵抗(上下和)0.8Ω(typ.)のDMOS FETと、マイクロステップ(1/1~1/32ステップまで対応可能)による擬似正弦波を生成する制御回路を、6.0mm×6.0mmのQFNパッケージに封入したものとなる。

また、各種異常検出機能、フラグ出力機能付き 過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出などの各種機能を搭載しているほか、車載用電子部品認定規格であるAEC-Q100にも適合しており、車載ヘッドアップディスプレーの投影位置調整、冷媒回路の膨張弁など、ステッピングモーター用途全般の幅広いアプリケーションに対応すると同社では説明している。

なお、同製品はすでに量産を開始しているという。

  • 車載用途の定電流2相ステッピングモータードライバーIC「TB9120AFTG」

    車載用途の定電流2相ステッピングモータードライバーIC「TB9120AFTG」のパッケージ外観