18年間眠っていたボロボロフェラーリ?当時人気を博したあのGTカーがオークションに

1967年のパリ・サロンでフェラーリが発表した365 GT 2+2は、それまでのフェラーリで最も豪華なモデルであり、4人乗ることができた。

ピニンファリーナが設計、製造したデザインは低めのファストバックデザインで、パワーステアリングとパワーブレーキを装備した最初のフェラーリであった。4.4リッターのシングルオーバーヘッドカムシャフト V12エンジンには、3つのウェーバーキャブレターが取り付けられ、320bhpを生産した。そのようなパフォーマンスと豪華なインテリアが組み合わさり、最も印象的なグランドツアラーが完成した。

豪華なレザー、ベニヤのトリムパネル、木製のステアリングホイール、エアコン、ラジオ、パワーウィンドウがより一層贅沢な存在とさせた。そして、365 GT 2+2は圧倒的な人気を見せたのであった。その時代で最も快適なGTカーの1つとして、今も高く評価されているのも不思議ではないだろう。

ボロボロのフェラーリ(写真23点)

有名な歴史家マルセル・マッシーニの研究によると、シャシー#11557は1968年7月に完成し、ブルーヌヴォラのコノリーレザーを使用してアルジェント・メタリッツァート(シルバーメタリック)で仕上げられた。イタリア・ペルージャに拠点を置くフェラーリのディーラー、ロメオペディニにデリバリーされたこの365 GT 2+2は、最初の所有者によって購入され、地方自治体のナンバープレートが登録された。

1972年までにフェラーリはアメリカへ渡った。その後、1998年に走行距離 8万8000kmの状態でオクラホマの保管施設におさめられ、それからというもの2016年まで手付かずのままで放置されていた。2017年に現オーナーの前オーナーが購入し、イタリアのベルガモに渡った。そして現在、シャシー#11557は、レストアプロジェクトを前提として7月14日~21日に行われるRMサザビーズのオンラインオークションに出品される。

ほとんどオリジナルが残っており、インテリアはオリジナルのステアリングホイール、シフター、ゲージ、レザーシート張りが特徴である。エンジンも手が付けられておらず、汚れたままだがすべてオリジナルを保持。オドメーターは現在、8万8700kmを記録している。これは、車両のオリジナルのマイレージが反映されている可能性がある。加えて、車にはそれに対応する10穴マグネシウム合金のホイールスペア、ジャックキット、マルセル・マッシーニの歴史レポートが付属している。


何年も眠っていたこの一台は、道路に戻されることを願っているだろう。推定落札価格は未公表となっている。