通話中というと、iPhoneを耳の近くにあてがっている状態でしょうか? 通常であれば、iPhoneの画面が自動的に消灯されて、うっかり画面に触れてもなにも起こらないはず。誤タップということはiPhoneが反応しているのですから、なんらかの原因で消灯しなくなり、耳や顔に触れることでタッチディスプレイが反応したと考えられます。
その原因は、「近接センサー」の不調と考えられます。近接センサーはiPhoneの画面上部、スピーカーやマイクの付近に内蔵され、物理的な接触なしに近くにある物体の存在を検出します。その働きにより、人間の耳や顔が近づいたことを察知し、画面を消灯/タッチ機能の無効化を図っているのです。
近接センサーがうまく動作しなくなると、画面は点灯し続けタッチ機能も有効なままです。うっかり耳や顔にiPhoneの画面が、それもボタン部分に触れようものなら反応し、意図しない動作すなわち誤タップを引き起こすというわけです。
通話中に誤タップが頻発するということは、近接センサーの不調が疑われますが、修理に持ち込む前に動作確認することをお勧めします。電話アプリでキャリアのテスト通話番号(ドコモとauは「111」、ソフトバンクは「11111」)にダイヤルし、つながっている間に近接センサー上部へ指をかざしてみましょう。画面が消灯されたら近接センサーは正常に動作していると判断できますが、反応が鈍い、まったく反応しない場合には近接センサーが故障している可能性大です。
なお、近接センサーは比較的センシティブな部品で、iPhoneを落下させたときの衝撃で壊れることも少なくありません。故障した場合は、フロントカメラ(FaceTimeカメラ)モジュールの交換が必要になるため、Apple Storeや正規サービスプロバイダに問い合わせてみましょう。
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iPhoneの近接センサーは正常に動作している?
