高速バス事業などを展開するWILLERと、米インテル子会社でイスラエルの半導体メーカーであるモービルアイは、日本、台湾およびASEANにおける、ロボタクシーソリューション提供のための戦略的パートナーシップを発表した。

まずは日本からスタートし、モービルアイの自動運転技術を用いた実証実験からサービス展開までを目指す。

  • WILLERとモービルアイが協業し、日本で自動運転タクシーの商用化を目指す

    WILLERとモービルアイが協業し、日本で自動運転タクシーの商用化を目指す

今回のパートナーシップでは、完全自動運転で運行する「ロボタクシー」や自動運転シャトルについて、日本における商用化を目指す。各社の強みを活かし、モービルアイが自動運転技術と自動運転車両の提供を、WILLERがそれぞれの地域やユーザーに合わせたサービスデザイン、各地域における規制要件の整理とモビリティの管理、運行会社向けのソリューション開発を担う。

今後の予定として、2021年に日本の公道で、自動運転走行でのロボタクシーの実証実験を開始。2023年には、完全自動運転でのロボタクシーと自動運転シャトルサービスを開始する想定で、台湾やASEANにおいても同サービスを展開していくことを目指す。

モービルアイはこれまでにも世界各地の自治体、交通事業者、モビリティテクノロジー提供企業と協業を開始しており、韓国テグ市とロボタクシー事業の開始について合意したほか、イスラエルではフォルクスワーゲン社、チャンピンモーターズ社と3社で合弁企業を設立し、自律走行車を用いたライドヘイリングを実施する予定となっている。同社は今回のWILLERとの協業について、「これまで構築してきているMaaS(Mobility as a Service)の取り組みを大きく拡大・強化させていくものと考えている」とコメントした。