豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの外観。(写真:豊島区提供)

トキワ荘を再現した東京・豊島区立トキワ荘マンガミュージアムが、本日7月7日にオープンした。

1952年に建てられたトキワ荘は手塚治虫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)、赤塚不二夫ら昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集い、切磋琢磨した“伝説”とも呼ばれるアパート。老朽化のため1982年に解体されたが、このたび写真や聞き取りにより、外観や間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿が忠実に再現された。1階のマンガラウンジにはトキワ荘のジオラマのほか、警視庁第五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」が展示されている。去る6月27日にはオープンに先がけて「トキワ荘マンガミュージアム開館記念式典」が開かれ、小池百合子東京都知事、トキワ荘マンガミュージアム運営検討会議座長の里中満智子、当時トキワ荘に住んでいた水野英子らが挨拶し、関係者や地元民など207人が集まった。

なお本日から9月30日までの期間、開館記念企画として企画展「『漫画少年とトキワ荘』~トキワ荘すべてはここからはじまった~」を開催。漫画少年(学童社)約100冊が公開されるほか、1986年に豊島区立郷土資料館で開かれた特別展「トキワ荘のヒーローたち」の際、マンガ家たちが寄せ書きをした襖も展示される。なお新型コロナウイルス感染予防のため、当面の間、入館には事前の予約が必要。詳細はトキワ荘マンガミュージアム公式サイトにて確認を。