電源管理IC専業ファブレスのPower Integrations(PI)は、降圧または非絶縁フライバック方式のスイッチング電源用IC「LinkSwitch TN2」が車載用電子部品信頼性規格である「AEC-Q100」の認証を取得したことを発表した。

同製品は750V 耐圧MOSFETを特長とし、HVAC、気候制御、バッテリーマネジメント、バッテリーヒーター、DC-DCコンバータ、オンボード充電システムなどの高電圧バスに接続された電気自動車(EV)サブシステムにおいて、シンプルで信頼性の高い電源構成を可能にするとしている。

また、表面実装パッケージを採用することで、ヒートシンクを必要とせず、いくつかの外付け部品を追加するだけで回路を構成できるともしている。

フライバック方式で7W、降圧方式で360mAの出力が可能で、60VDC~550VDCの入力電圧に対応し、一般的にEV用途に見られる400VDCバスでの使用が可能だとするほか、入力電圧や負荷条件、温度、部品ばらつきを含めて、±5%以内の正確なレギュレーションを提供するともしている。

なお、AEC-Q100対応のLinkSwitch-TN2 IC「LNK3206GQ」はすでにサンプル提供を開始しており、1万個ロット時の単価は0.84ドルとしている。

  • alt属性はこちら

    PIのEV向け降圧/フライバックスイッチング電源用IC「LNK3206GQ」のパッケージイメージ