JR東日本と鉄道会館は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期していた東京駅の新たな駅サービス機能の供用開始と、新しいエキナカ商業空間「グランスタ東京」の開業が8月3日に決まったと発表した。

  • 「グランスタ東京」イメージ

新たな駅サービス機能としては、地下1階の待合空間「スクエア ゼロ」、新改札口「グランスタ地下北口」、改札口周辺のクローク「BAGGAGE STORAGE +」、改良した1階北通路がいずれも8月3日から供用開始となる。

このうち、「スクエア ゼロ」は東京駅発の本格的なイベントスペース機能を持たせた広場として誕生。飲食イベントも開催可能な衛生設備を備えるほか、デジタルサイネージによる情報発信や空間演出も可能となっている。希少な鉄道関連グッズなどを展示するショーケースも設置する。

  • 「スクエア ゼロ」

新たなバリアフリールートは順次供用開始となり、丸の内側中央階段脇の11人乗りエレベーター(1基)は6月30日に使用開始した。北地下自由通路(丸の内側地下1階)階段脇の15人乗りエレベーター(1基)は7月18日から使用できる。中央通路・北通路間の24人乗りエレベーター(3基)は8月3日から使用開始する。

新しいエキナカ商業空間「グランスタ東京」は、東京駅北通路周辺整備によって新たに生み出されたスペースに全66店舗が出店。うち12店舗は開業済み、残り54店舗が8月3日に開業する。これにより、既存の88店舗と合わせて154店舗、約1万1,300平方メートルに及ぶJR東日本最大規模の駅ナカ商業施設が誕生する。

  • 食堂車を再現した「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」

  • 「横丁エリア」イメージ

食堂車を再現して店内に配した「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」、東京駅竣工パーティーを請け負うなど歴史に名を刻んできた「東洋軒」をはじめ、東京駅の名物となる新店舗とエキナカ初登場の老舗・名店も数多く出店。駅ナカではしご酒を楽しめる「横丁エリア」、全国の高鮮度な魚介類を新幹線・高速バス等で高速輸送し、提供する回転寿司店や海鮮居酒屋など、特色ある店舗がそろう。