堺雅人さん演じる連続ドラマ「半沢直樹」の主人公・半沢直樹(C)TBS

 俳優の堺雅人さんの主演ドラマ「半沢直樹」の続編(TBS系、日曜午後9時)が7月19日スタートする。いよいよ、2週間後に迫った。5日午後9時からは、2013年7月期に放送された前作の特別総集編・前編が放送。東京中央銀行のバンカー・半沢直樹(堺さん)が、銀行の内外に現れる敵や、組織と格闘していくさまを描き、最終回は42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録。同年の「2013年ユーキャン新語・流行語大賞」では、半沢の名ぜりふ「倍返し」が年間大賞を受賞するなどした大人気作だ。特別総集編の放送を前に流行語にもなった「倍返し」やドラマの代名詞となった「土下座」の初登場シーン、“大阪西支店”編に登場したクセの強い“敵キャラ”を振り返る。

 ◇「倍返し」「土下座」の初登場シーンは…

 前作は、池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズの「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」(文春文庫)を映像化した。

 まずは、半沢の半生からおさらい。曲がったことが嫌いで正しいことを正しいと信じ突き進む性格。実家が小さな工場を経営していたが、資金繰りが苦しくなったときに産業中央銀行が助けてくれたという理由で、慶応大学卒業後、産業中央銀行に入行。入行式では、同期の渡真利忍(とまり・しのぶ、及川光博さん)から志望の部署を聞かれると、「俺は、もっと上だ……。上に行ってやることがあるんだ」と頭取就任への並々ならぬ思いを口にする。

 その後、産業中央銀行と東京第一銀行が合併した“メガバンク”東京中央銀行の大阪西支店・融資課長まで上り詰め、そこで半沢のバンカー人生“最大のピンチ”が訪れる。半沢は、同店支店長の浅野匡(石丸幹二さん)の前で、副支店長の江島浩(宮川一朗太さん)から「5億だぞ! 半沢、お前のせいで損失したんだ。支店長の前で土下座の一つでもしたまえ」と頭を押さえつけられ、床に膝を付けさせられる……というインパクトあるシーンから物語が始まる。

 半沢は、浅野の強引な指示で西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付けたが、西大阪スチールには多額の負債があり、それを隠すための粉飾決算が発覚。その後、倒産したため、東京中央銀行は融資額5億円全額をだまし取られた形に。全責任を自分に負わせようとする浅野ら上司たちに、半沢は真っ向から反発。半沢は1週間で5億円を取り戻すため、西大阪スチールの東田満社長(宇梶剛士さん)と東田の愛人・藤沢未樹(壇蜜さん)の行方を捜す。

 その中で、半沢は浅野に「部下の手柄は上司のもの。上司の失敗は部下の責任」と銀行内で唱えられている皮肉をぶつけながら、責任の所在が誰にあるのかを追及。浅野の言葉と態度を信用できない半沢は「5億円を取り戻すことができたら、今回の件、土下座してわびてもらいます」と言い放ち、バンカー人生と土下座を懸けた戦いの火蓋(ひぶた)を切るのだ。

 「倍返し」の初登場シーンは、第1話のラスト。査問委員会で上司にたんかを切って部屋を出たところで、竹下金属の社長・竹下清彦(赤井英和さん)から電話が。竹下に、東田の捜索への協力を申し入れられ「やられたら、やり返すんやろ?」と聞かれた半沢が「倍返しです!」と返答する。そして、第2話のラストで視聴者の記憶に強く残った「やられたら、やり返す。倍返しだ! それが私の流儀なんでね」という名ぜりふが登場した。

 ◇クセが強すぎる! “机バンバン”小木曽、“急所をわしづかみ”黒崎…

 「半沢直樹」と言えば、やはりクセの強い“敵キャラ”たちが魅力的だ。劇中での“活躍”が話題となり、オリジナルオーディオドラマ「『半沢直樹』 敗れし者の物語 by AudioMovie」も制作されたほどだ。

 “大阪西支店”編では、東田社長と未樹が物語の主軸として“活躍”。銀行内では、浅野のほか、半沢の同期・近藤直弼(なおすけ、滝藤賢一さん)を心の病気に追い込み、査問委員会で半沢の責任を追及した“机バンバン”小木曽忠生(緋田康人さん)も登場し、視聴者の間で大きな反響が起きた。

 中でも、一番クセが強かったのは金融庁から出向中のエリートで大阪国税局統括官の黒崎駿一(片岡愛之助さん)だろう。甲高い声の“オネエ口調”で話し、東田社長の脱税を調べる課程で邪魔となる半沢を「目障りね~」と敵視。失敗した部下の“急所をわしづかみ”するなど異様な存在としてドラマを彩り、視聴者を楽しませた。前作後編となる“東京編”では、金融庁検査局主任検査官として再び半沢の前に立ちはだかる。続編にも登場し、半沢とどのような一進一退の攻防を繰り広げるのか期待が高まるところだ。

 “東京編”を描く特別総集編・後編は7月12日午後9時から放送。東京中央銀行営業2課次長に上り詰めた半沢と、“亡き父の敵”大和田暁常務(香川照之さん)との戦いが描かれる。