ヤフーは7月2日、同社が提供する事業者向けデータソリューションサービスにおいて美容関連分野の「新型コロナウイルス感染症」、特に対策として外出時の着用の機会が増えた「マスク」が消費行動に与えた影響を分析したレポートを公開した。

外出時のマスク着用が増えたことで、これまではあまり見られなかったマスク関連の美容ニーズがビッグデータから判明し、特徴的なものとして「マスクをすることによる肌荒れ関連の悩みにともなうニーズ」「マスク時のメイク関連のニーズ」の2点となる。

  • 「マスク 肌荒れ」の検索数の推移

    「マスク 肌荒れ」の検索数の推移

肌荒れ関連の悩みにともなうニーズでは「マスク 肌荒れ」の検索数は伸び続けており、5~6月の検索数は昨年と比べて約20倍になっていることに加え、「マスク 肌荒れ」を含む検索で出現頻度が高いキーワードを見ると「どの素材が肌にやさしいか」「肌荒れをおさえるテクニック」など、いろいろな悩みがあることがわかるという。

  • 「マスク 肌荒れ」の検索部分一致で作成した共起ネットワーク

    「マスク 肌荒れ」の検索部分一致で作成した共起ネットワーク

メイク関連のニーズとしては、新型コロナによる影響を受けた期間において、各キーワードの検索が増加傾向にあったのか、減少傾向にあったのかを分析すると、例年であればこの時期に検索数が減る傾向のないファンデーションやコンシーラ系のメイクアイテムの検索数が軒並み減少していることが判明した。これは外出の減少やマスクの使用により、利用が減っている可能性が考えられるという。

  • 新型コロナ期における美容関連の検索トレンドマップ

    新型コロナ期における美容関連の検索トレンドマップ

一方で「マスクにつかないファンデーション」「マスクにつかない口紅」は、例年ほぼ検索がなかったところ、今年は相当数検索されている。マスクに関連した美容の悩み・ニーズは上記の2つが大きなテーマとして現れているが、それ以外にもマスクが直接肌に触れないシートへの関心の高まり、マスクをしていても見えるアイメイクのみのコツなどいろいろなニーズが分析結果からは現れており、日常的なマスク着用が美容・コスメに与えている影響の大きさが垣間見える結果となった。

なお、今回公開した「マスク」に加え、美容関連では「セルフ〇〇」「おこもり美容」の3つの大きなトレンドも見えてきているという。